「一番星を見つけた」園児らが夜の散歩 友達と手をつなぎ小さな冒険
夜の散歩で小さな冒険―。森の自然こども園東本梅(京都府亀岡市東本梅町)の年長児14人が、日が沈んだたんぼ道や神社の森を進み、昼間とは表情を変えた景色や静けさと出会った。 自然体験活動を重視した保育を掲げる同園が8日、「森と空と夜の会」を開いた。四季だけでなく昼と夜の変化も感じてもらおうと、2年前から年長の行事として取り組む。 普段は帰っている子どももいる午後5時ごろ、園舎を出発。たそがれから闇夜が深まると、園児たちは「こわい」「勇気だしていく」。懐中電灯を照らしたり、友達と手をつないだりして、500メートルほど離れた藪田神社に向かった。 山の尾根から昇る「一番星」を見つけ、耳を澄ませ「川の音きれい」。道端に置かれた葉っぱの手紙に導かれ、神社で松ぼっくりの贈り物を見つけた。 園庭に戻ってたき火を囲み、あぶったホットドッグと収穫したサツマイモ入りのスープで体を温めた。午後7時のお迎えで冒険を終えた。