アルテタ監督「これがチャンピオンズリーグ」 前半16分のチャンスを逸し、バイエルンの反撃を許す
◆欧州CL準々決勝第1戦▽アーセナル2-2バイエルン(9日・エミレーツ・スタジアム) アルテタ監督は試合直後のインタビューで「滑り出しは最高だった。試合を支配し、相手陣内に押し込み、先制点を奪った」と語り、キックオフ直後の勢いを絶賛したが、ある一つのプレーが”試合の流れを変えた”と指摘した。 それはサカがバイエルン・ゴールの左隅にボールを流し込み、1点を先制した前半12分のわずか4分後のプレーだった。右SBのホワイトがゴール前に抜け出し、GKとの1対1のチャンスで至近距離からシュート。しかし、この絶好のチャンスでホワイトが右足で放ったフィニッシュは、バイエルンGKノイアーの正面に飛んだ。 「あのベン・ホワイトのチャンスが決まって、2-0となっていたら全く違う試合になっていたはずだ。しかしこれがチャンピオンズリーグ。決める時に決めないと、相手がすぐに押し返してくる」 42歳スペイン人指揮官が語ったように、このホワイトのチャンスの2分後、前半18分にニャブリのゴールで同点とされると、ドイツ王者が息を吹き返し、同32分にはケインのPKで1-2と勝ち越された。アーセナルも後半31分に途中出場したトロサールが同点弾を奪って2-2として、試合を振り出しに戻した。 「何も与えない。隙を見せてはならないということだ」。この試合で学んだことは?と聞かれたアルテタ監督はそう即答。そして「私はこのチームを非常に誇りに思う。このチームにはミュンヘンに行って勝つという信念がある。しかしそのためには今日の試合より良い戦いをしなければならない。そのためにみんなで準備をする」と続けて、手応えと失敗が重なった第1戦を振り返り、アウェーの第2戦の勝利を力強く誓っていた。
報知新聞社