張本美和は準決勝で世界2位中国の王曼昱に2―4で敗退 激闘の末に屈するも、15歳で銅メダル
卓球の男女シングルスのW杯第6日は20日、マカオで準決勝が行われた。女子で、世界ランキング12位でパリ五輪女子日本代表の張本美和(木下グループ)が、同2位の王曼昱(おう・ばくいく、中国)にゲームカウント2―4で敗れた。 張本美は19日の準々決勝で早田ひな(日本生命)を退けた強敵に、先に2ゲームを連取されたが、第3ゲームは11―6で取り切った。ゲームカウント1―3で迎えた第5ゲームは、ラリーで相手のフォア側を攻め立て、気迫が勝り11―9で取り切ると、左拳を振り下ろした。第6ゲームは一進一退の攻防が続いた。7―6ではサーブで崩し、3球目のフォアハンドで打ち破る攻めを見せたが、最後は11―13で屈した。勝利の瞬間、しゃがみ込んで喜びをかみ締めた王の姿が、壮絶な激闘を物語っていた。 15歳でパリ五輪の団体要員の代表権をつかんだ張本美は、18日の決勝トーナメント1回戦で世界ランキング3位の王芸迪(おう・げいてき、中国)を4―1で撃破。19日の準決勝では同10位のA・ディアス(プエルトリコ)も4―1で勝利。16年に16歳で制した平野美宇を超える最年少での頂点には一歩届かなかったが、格上を立て続けに破る快進撃を見せ、15歳で銅メダルを手にした。
報知新聞社