サムスン電子のロゴ

サムスン電子がインド３位の移動通信会社のボーダフォン・アイデアに第４世代（４Ｇ）・第５世代（５Ｇ）ネットワーク装備を供給する。インド１～２位の通信会社に加え新たな取引先を確保し世界的にネットワーク装備市場での影響力を強化している。 ロイター通信など外信とボーダフォン・アイデアの公示などによると、サムスン電子はスウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアなどと１０－１２月期から３年間ボーダフォン・アイデアに３６億ドル（約５１６８億円）規模の装備を供給する契約を締結した。サムスン電子がボーダフォンと協力するのは初めて。これによりインド３大通信会社すべてに装備を供給することになった。ボーダフォン・アイデアは１億人以上の加入者を持つ。サムスン電子は２０２２年８月にインドの通信２位のバーティエアテルと５Ｇ装備供給契約を結んだほか、同年１２月に１位のリライアンス・ジオとも５Ｇ無線接続網（ＲＡＮ）装備供給契約を締結した。 業界によると、既に取引してきたエリクソンとノキアが契約額の４０％程度を供給し、サムスン電子が全体の２０％程度である７億ドルほどを担当するとみられる。ただサムスン電子は具体的な内容と条件に対しては確定していないという立場だ。 ボーダフォン・アイデアは今回の契約で４Ｇ加入者を拡大し５Ｇも新たにサービスする計画だ。ボーダフォン・アイデアのアクシャヤ・ムーンドラ最高経営責任者（ＣＥＯ）は「サムスンと新しいパートナーシップを始めることになり喜ばしい。すべてのパートナーと緊密に協力して５Ｇ時代に進入することを期待する」と明らかにした。ボーダフォン・アイデアが今後５Ｇ投資を計画しているだけにサムスンの追加受注に対する期待も出ている。インドは無線通信加入者数が１１億人に達しており、中国に続く世界２位の市場を形成している。