SUPER BEAVER「一緒に音楽しよう」が意味するもの ニューアルバム『音楽』に込められた思い
こもり校長:僕の勝手な意識ですけど、バンドマンの方がタイトルに『音楽』と掲げるときって、すごく覚悟して聴いちゃうんです。今回、このタイトルを付けたってことは、何か覚悟と決意をもって発信するんだろうな、というフィルターがかかっちゃって、「今回は、いままで通りの聴き方ではダメだな」と思って聴いてみたんです。 SUPER BEAVER:うんうん。 こもり校長:そのなかで感じたのは……いまの生活に根付いた曲が入っているなって。 上杉研太(Ba.):まさにだね。 こもり校長:どの曲を聴いても背中をすごく押してくれるし、横にいて応援してくれるし。 柳沢:うんうん。 こもり校長:だけど、人生を0から100のメーターで言うと、40から60ぐらいの幅で全部やっているなと思ったんです。「アルバムを作ります!」ってなると、全振り幅でいろんなことをやってみました、みたいな作品が多いと思うんですけど……。でも、勢いのあるこの4人が、この幅感でこんなにも明確に、「頑張っていこうよ」と背中を押してくれるアルバムってないんじゃないかな、と思って。 SUPER BEAVER:お~……! こもり校長:振り幅が大きいと、「たまには落ち込んでいいんだよ」「ちょっと振り返って、また0から始めてみようよ」という言葉や曲があると思うんです。でもこのアルバムは、前ばかり向いている感じがするというか。 上杉:なるほどね! こもり校長:「立ち止まってもいいけど、次は1歩前だよ」と言ってくれる感じというか。もっと尖ってもいいのに、その振り幅だけで全部やってくれるんだ……! というのが、今の自分たちの生活とか“変えたいけど変えられないもどかしさ”とかにすごく寄り添ってくれて、生活のパズルの1ピースが見つかった感じがして。この『音楽』というタイトルを付けた覚悟ってこういうことなのかな、って勝手に思っていました。 柳沢:もう~……満足しました! 藤原“35才”広明(Dr.):嬉しいね。 渋谷:そういう解釈をちゃんとしてくれて……自分たちが届けたいものがあって、校長は受け取った上で自分の言葉で返してくれるじゃない。アルバムの完成って、俺たちにとってはまだまだで。こういう言葉を自分たちでちゃんと受け止めたり、ライブでフロアにいる人の顔を見たりして、その人たちの気持ちを汲んでこそ、ようやく完成に近づいていくものだと思うんだよね。 柳沢:うん。 渋谷:だから、今みたいな言葉を聞けると「こういうアルバムだった!」と、あらためて自分たちでも感じることができるから、とっても嬉しいです。 COCO教頭:今回のアルバムって、全校集会で全員を集めて「聴けよ」というより、一人ひとりを教室に呼んで「お前はこういうことがあるんだな……じゃあ、こういう聴き方もできるよ」って言ってくれているみたいで。自分ごととして聴けるアルバムだと思うし、生徒(リスナー)も一人ひとりが好きな曲を持っていると思います。 SUPER BEAVER:教頭~……! 渋谷:嬉しい! ありがとうございます。 ◇ SUPER BEAVERは、毎週金曜に放送されている番組内のコーナー「ビーバーLOCKS!」のパーソナリティを担当しています。