選択的夫婦別姓に公明代表が「自民に賛成働きかける」 立民代表が歓迎、通常国会の争点に
選択的夫婦別姓制度の導入推進を掲げる公明党の斉藤鉄夫代表は14日のBS11番組で「自民党も賛成して整備するよう、連立のパートナー、友党として働きかけていきたい」と述べた。この発言を受け、同じく導入推進の立憲民主党の野田佳彦代表は15日の記者会見で歓迎の意を表明し、「石破茂首相を説得し、動いてもらえるようにしてほしい」と期待感を示した。 【時系列で見る】選択的夫婦別姓を巡る議論の経緯 自民内では選択的夫婦別姓に賛否両論があり、党としては導入を掲げず、首相は「さらなる検討が必要」と述べている。 こうした中、斉藤氏は、同制度を審議する衆院法務委員会の委員長に自民ではなく立民議員が就いたことについて「実現に向けて一つ進んだ状況になったと思う」と評価。「首相を通じ、自民党を説得したい。世界の大勢を見ても進めていくべきだ」と述べた。 野田氏は斉藤氏の発言に「与党の中でも議論の本格化を意識する人たちが出てきた表れだ」と反応した。 立民は、同制度を導入する法案を来年1月召集の通常国会に提出し、衆院法務委で議論したい考えだ。保守系議員を中心に慎重論が根強い自民に対し、公明や立民、さらに自民が政権運営で協力を得たい国民民主党も推進の立場で、通常国会の大きな争点になる可能性がある。 野田氏は党のX(旧ツイッター)で、法務委員長ポスト獲得の狙いを選択的夫婦別姓の実現が狙いだと説明し、「野党は協力できると思うし、公明党も多分賛成だ。自民党を揺さぶるには非常に効果的な委員会だ」と語った。