バンダイ新工場 静岡で25年夏稼働 ガンプラ増産 一般見学コースも
バンダイスピリッツ(東京都)は7日までに、静岡市葵区長沼に建設中の新工場が2025年1月に完成し、同年夏に稼働すると発表した。主力商品である人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル「ガンプラ」などの生産能力を出荷数ベースで24年3月期比35%増強する。 一般見学コースも設け、ホビーファンや家族連れなど幅広い世代にものづくりの楽しさやプラモデルの魅力をPRする。 06年に稼働した同地の「バンダイホビーセンター」本館と20年に増設した新館に近接する用地1万4724平方メートルに、地上3階建ての新工場を建設している。プラモデル製品の多色成形機10台、単色成形機84台を備え、成形から出荷まで効率的な生産を行う。新工場稼働に伴い、従業員数は本館、新館と合わせて350人規模に増やす予定。 同社によると、ガンプラの出荷数は21年度が2086万個、22年度が2541万個、23年度が2634万個と増加基調。動画配信の普及でガンダムのアニメ作品が世界的に視聴可能になっていることが追い風となり、年間販売額の約5割を中国や東南アジア、北米などが占めるなど、海外での需要が拡大している。
静岡新聞社