<ソムタム田井のコスプレリポート>三つ編みにこだわる 兎田ぺこらレイヤー ふわふわ感の再現に注力
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。 【写真特集】可愛すぎる!ぺこらレイヤー 「フリーレン」のアウラも 美女レイヤー 写真を一挙に
東京・池袋のサンシャインシティ周辺で定期的に行われているコスプレイベント「acosta!(アコスタ)」で撮影、インタビューした、バーチャルYouTuberの兎田ぺこらに扮(ふん)する瑞海にもさんと、「葬送のフリーレン」に登場する断頭台のアウラに扮したさゆさんを紹介する。
キャラクターの特徴を再現するうえで、ウイッグはもっとも重要なパーツといえる。色味はもちろん、ボリュームや質感、跳ね具合といった細かいところまでこだわり、クオリティーの向上を目指すレイヤーは多いが、こちらでピックアップする二人は、特に“三つ編み部分”の再現に注力したという。
「いくつかの既製品の衣装から、出来のいい部分だけを取り外して。それらを組み合わせて一着の衣装に仕上げました。ウイッグも三つ編み部分が小さくなると見栄えがよくないので、たくさんふかしを入れて。ふわふわ感の増した三つ編みツインテールにしてみました」(「ホロライブ」兎田ぺこら/瑞海にもさん)
もちろんウイッグだけでなく、衣装や装飾の造形、キャラクターらしいメークについても、しっかり時間をかけて、入念な準備をしてきたという瑞海さん。一方のさゆさんは、ウイッグと同じくらい時間をかけて制作した、武器の天秤にも注目してほしいと話す。
「今回はウイッグと武器の制作に力を入れました。ウイッグは首周りの膨らみや三つ編みの編み込みにこだわったので、注目してもらえるとうれしいです。武器の天秤は手作り感満載で恐縮ですが、ちゃんとゆらゆら揺れるように作ってきました」(「葬送のフリーレン」断頭台のアウラ/さゆさん)
取材・文:ソムタム田井