元日本代表FW鈴木隆行氏「オレが点を取るという自信があふれ出ている」…シリアに5発大勝を評価
◆26年北中米W杯アジア2次予選▽第6戦 日本5―0シリア(11日・エディオンピースウイング広島) 日本(FIFAランク18位)はシリア(同89位)に5―0と圧勝した。元日本代表FW鈴木隆行氏(48)は「攻撃陣はオレが点を取ってやろう、という自信があふれ出ている」と積極的な姿勢を高く評価した。日本は3月に中止で3―0扱いとなった北朝鮮戦含む無傷の6連勝、無失点で2次予選を終えた。 * * * * * シリアとは実力差があり、終始、日本のペースで試合が進んだ。修正点は、ほぼ見当たらなかった。 今の日本代表は、個の能力が格段に上がっている。ボールを持った時、相手からプレッシャーをかけられても誰も動じない。周りの選手はサポートする必要がないから次のポジションに入ることができる。攻撃力が強いから、どこからでも、ゆっくりでも、最後はシュートで終わっていた。 実力もさることながら攻撃陣はシュートの意識が高く「オレが点を取ってやろう」という自信があふれ出ている。だからこそ誰もが点を取る雰囲気がある。海外組の攻撃陣は今季、各クラブで結果を残したことも大いに影響しているだろう。 攻撃的な3バックも機能した。シリア戦の前半では右の堂安、左の中村がサイド攻撃を仕掛け、日本に勢いをもたらした。冨安、板倉、町田のように個人能力の高い選手がそろっているからこそ3バックが際立つ。 9月からW杯アジア最終予選が始まるが、本来の能力を発揮すれば、全く問題ないだろう。敵は油断だけ。命がけで来る相手を気持ちでも押し返す最高の戦いを期待したい。(元日本代表FW・鈴木隆行)
報知新聞社