死亡したのに京都の自宅に現住? 近隣住民「不条理な状況」
京都市西京区で1人暮らしをしていたとみられる男性が身分証明書を持たずに外出先で亡くなった後、身元不明の死者として火葬されたことが17日までに分かった。男性宅は無人となったが、法的には存命して現住している扱い。郵便物も届き続け、近隣住民からは「この不条理な状況を打開してほしい」との声が上がっている。 官報によると、男性=当時推定(46)=は昨年6月11日、京都市右京区内のファストフード店で突然倒れ、同月19日に同市東山区内の病院で死亡した。死因は脳出血だった。 死後、東山区役所が身元不明の死者「行旅死亡人」として火葬し、深草墓園(同市伏見区)に納骨した。 京都府警と東山区役所によると、所持品に病院の診察券があり、男性の名前や住所が判明したが、運転免許証など顔写真付きの身分証明書がなかった。区役所は「男性の親族に連絡を試みたが確認が取れなかった」としており、親族から身元照会の了解が得られなかったために行旅死亡人として手続きしたとみられる。
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