ドラフト、現役ドラフト、トレードで投手力が充実! 阪神のアレンパを阻止するのは巨人以外に考えられない【堀内恒夫の悪太郎の遺言状】
ドライチ・西舘は寝かせてから使え! 5位の左腕・又木は掘り出し物!
ケラーをはじめ巨人は投手陣の補強に成功した。阪神の対抗馬筆頭になり得るはずだ
昨年は、阪神が18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一に輝くことによって、球界は大いに盛り上がった。その一方で、昨季の巨人は2年連続Bクラスの4位に低迷している。だから、今季はチーム一丸となって、名誉挽回を図ってもらいたいものだ。 そんな俺の熱い思いが伝わったのかもしれない。今年の巨人投手陣は、昨年とは明らかに違う手応えを感じさせてくれる。 その最も大きな理由は、昨年の支配下ドラフトで獲得した新人投手と、トレードと現役ドラフトで新戦力としてチームに迎え入れられたピッチャーのレベルの高さにある。 まずはドラフト1位で中大から入団した西舘勇陽。マスコミは「スーパー・クイック」などと大騒ぎしている。確かに素材は抜群だが、欲を言えばもう少し真っすぐのスピードが上がってきてほしい。オープン戦中盤の時点で球速は147、8キロ程度。常時150キロを超えているわけではない。だから、これからいかに出力を上げていけるか。課題は残されているが、楽しみなピッチャーであることは間違いない。 西舘はさすがにドライチだけあって、ストライクが確実に取れる。完成度の高いピッチャーである。だから、開幕からすぐに先発で使ってみたくなる誘惑に駆られるだろう。しかし、促成栽培的な起用法では、おそらく1シーズンは乗り切れないと思う。開幕時は下(二軍)で投げさせておいて、じっくりと慣らし運転を行ったあとの5月くらいから一軍昇格を目指したほうがいいのではないかな。 その理由は、今年の巨人にはレベルの高い即戦力として期待できるピッチャーが数多く入ってきたことにある。だから、焦って西舘を開幕から一軍で使う必要はないと思うのだけどね。 さらに即戦力候補の1人として・・・
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週刊ベースボール