ワラビーズが欧州遠征スコッド34名を発表。サム・ケレビ、ウィル・スケルトンが復帰。
2024年の「オータム・ネーションズシリーズ」でホーム・ネーションズ4か国(イングランド、ウエールズ、スコットランド、アイルランド)と対戦するオーストラリア代表“ワラビーズ”がヨーロッパ遠征スコッド34名を10月22日に発表した。 ジョー・シュミットHCがセレクトしたのはFWは19名、BKは15名という陣容。リーグワンの浦安D-Rocks所属のCTBサム・ケレビと2023年W杯でキャプテンを務めたLOウィル・スケルトンの2名が、W杯以来の代表復帰となる。リーグワン所属選手の選出はケレビのみで、今年の南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」に出場したWTBマリカ・コロインベテ(埼玉WK)はスコッドに入っていない。 テストキャップ出場歴のないアンキャップトプレーヤーはSOテイン・エドメド、WTBハリー・ポッター、ラグビーリーグ(13人制)から転向したジョセフ=アウクソ・スアーリの3名が名を連ねた。
現在21歳のスアーリは、ラグビーリーグのシドニー・ルースターズでFBとして2021年から3季プレーしていたが、フォックス・スポーツなどの報道によると3年500万豪ドル(約5億円)でオーストラリアラグビー協会と契約。現在はワラターズのトレーニングに参加している。 ラグビーユニオン(15人制)の本格的なプレーは2018年以来ということで、当初はセカンドチームのオーストラリアXVのスコッドに入ることが予想されたが、シュミットHCの判断により今秋からトップチームに加わることになった。オーストラリア最大のプロスペクトとされるスアーリを早く起用することが「最も有益」であると、シュミットHCはメディアに語っており、早々にテストキャップを得る可能性がある。 同日にロッド・セイブHCが率いるオーストラリアXVのスコッドも発表され、ワラビーズのキャップを持つHOジョシュ・ナッサーらFW17名、CTBハミッシュ・スチュアートらBK13名、合計30名が選ばれている。