[写真]当確の報を受けボードに花を付ける安倍首相（右）（ロイター/アフロ）

　第25回参議院選挙の投票が21日午後8時に終わり、開票作業が始まる。 　6年半にわたる安倍政権に対して有権者はどういった判断を下すのか。選挙戦では年金や消費税、憲法改正などが争点とされたが、「政治の安定」を掲げた与党に対し、野党は「自民1強体制」の打破を訴えた。

　参院議員の総定数は「245」。過半数は「123」、憲法改正の国会発議に必要な3分の2の議席数は「164」になる。 　参院選では半数が改選されるが、安倍首相が目指す憲法改正に向け、自民党・公明党の与党と改憲に前向きな日本維新の会で3分の2を得るには、改選議席で「85」の獲得が必要。 　勝敗ラインとして、安倍晋三首相は自公両党の非改選を含めて過半数に達する53議席を、自民党の二階俊博幹事長は自公両党で改選議席の過半数である63議席を挙げる。 　立憲民主党や国民民主党、共産党などの野党5党派は、32ある1人区全てで候補者を1本化した。前回の参院選では野党側が11勝したが、ここでの勝敗も選挙結果を左右する可能性がある。 　今回の参院選から、比例代表で「特定枠」という制度が適用される。比例で得た各党の議席数の中で優先的に当選できるこの枠に、れいわ新選組は、重度の障害のある女性と筋萎縮性側索硬化症（ALS）患者の男性の2人を入れた。ネットを中心に注目を集めたれいわ新選組がどの程度の議席を得るかも注目される。 ※自民党、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会、れいわ新選組の開票センターの模様をライブ配信します。