支援物資や避難所に「変化」も…能登半島地震から1か月 七尾市・一本杉通りから「news zero」中島キャスターが中継
日テレNEWS NNN
能登半島地震から1か月たちますが、被害の全容は見えておらず、把握には時間がかかる見込みです。石川県七尾市には「news zero」の中島芽生キャスターがいます。 七尾市有数の観光地、一本杉通りに来ています。1日は冷え込みが非常に強まり、現在気温は-1.5℃です。私は七尾市で何度か取材をさせていただいているのですが、地震から1か月となる1日、様々な変化を感じました。 こちらの、しょうゆを造っている店は、崩れた壁がそのままになっていましたが、ボランティアの方が片付けをしてくださったそうです。以前お話を伺った際には、お店を続けるか非常に悩まれていたのですが、クラウドファンディングで支援を呼びかけたところ、1日で4日目ですが、目標の1000万円をすでに超えたそうです。 店が「危険」判定の鳥居醤油店「全国から応援いただいて、みなさんのメッセージを読んでると、やらなきゃって。待ってるよって声が多かったから」 集めた支援金は、建物の修復などに充てるということです。 ――この1か月で、必要とされている支援物資、避難所の状況などに変化はあったのでしょうか。 1日に訪れた、支援物資を配布している場所では、物資は充実してきていると話していましたが、大人用のおむつ、そして子供用のおむつの中でもビッグサイズのものは足りないため、小分けにして配布していました。 また避難所にも変化があり、当時は毛布一枚でみなさん寝ていらっしゃったのですが、1日に行ってみますと段ボールベッドが入っていて、ずいぶんと寝心地が変わったという声もありました。 一方、市内の別の避難所では、小学校が再開するタイミングで避難所を閉めた場所もありました。 これまでは、体育館に多くの方が寝泊まりされていたのですが、先週に小学校が再開。1日は本来の姿に戻っていて、ボランティアの方が掃除されたということで、校長先生は、むしろ以前よりも奇麗になったとお話しされていました。 みなさん、ご自宅や、新たにアパートを借りるなど新しい生活を始めているということです。 こうした前向きな変化の一方で、まだ変わらない場所、変われない気持ちがあることも間違いありません。七尾市では、いまだに7割を超える世帯が断水し、再開の見込みは3月中となっています。 また、お店を再開したくても、お店を取り壊す資金もままならず、なんとかしてほしいと切実に訴える人もいらっしゃいました。 これからは、前に進んでいる方への後押しとなる支援、そして前に進めない方を取り残さないための支援、双方が必要になると感じました。