智弁和歌山が独自大会初戦突破 主将の細川が2安打1打点
高校野球の和歌山独自大会は28日、和歌山市の紀三井寺公園野球場で2回戦があり、2020年甲子園高校野球交流試合に出場する智弁和歌山が南部に5―1で勝って初戦を制し、3回戦進出を決めた。主将で1番の細川凌平(3年)が2安打1打点と活躍した。 技ありの打撃だった。細川は一回に中前打を放ち3点先取の足場を作ると、四回2死一、三塁では左前適時打。「レフト前しか狙っていなかった。うまく打てた」と喜んだ。 逆方向に打つ技術はシンプルな打撃のたまものだ。「ホームラン打者ではないので、つないでいける打者になりたい」。トップの位置から最短でバットを出せるようにしたことで、スリークオーターから腕が遅れて出てくる変則右腕だった相手投手にもタイミングを狂わされることなく対応できた。 守備では昨秋の近畿大会終了後に、慣れ親しんだセンターから遊撃手にコンバートされた。中学以来のポジションに「不安はない」と語るが、五回1死一、三塁では、一塁への送球が高く浮いて併殺を取れず(記録は二ゴロ)、三塁走者が生還して1点を失い「僕のミスなんで申し訳ない」と悔しがった。 交流試合では第6日(8月17日)第2試合で尽誠学園(香川)と対戦する。「甲子園で初めてプレーする選手もいるが、最後の試合なので楽しみ。勝ちきりたい」と目標を語った。【藤田健志】