「クラブとして大きなステップアップ」堂安律も手応えを語ったEL2季連続GS突破。「簡単なことではない」結果を残したフライブルクの現在地【現地発】
「なるべく1位突破できるように頑張って」(堂安)
そんなシュトライヒが大きなガッツポーズで喜びを表したのが、オリンピアコス戦の3点目だった。35分、CBフィリップ・リーンハルトから右SBキリアン・シラデッラへの見事なパスで右サイドに起点を作ると、堂安が走って作ったスペースに入り込んだビンツェンツォ・グリフォを経由して左サイドへ展開。サイドを駆け上がってきた左SBジョルディ・マケンドのダイレクトクロスをゴール前でミヒャエル・グレゴリチュがドンピシャのヘディングで合わせ、ネットを揺らした。 その後もグレゴリチュがルーカス・ヘーラーとうまく縦の関係を築き、堂安が中に入ったり、裏抜けしたりで攻撃にアクセントを加えていく。らしさを取り戻したことで、試合後のシュトライヒの表情も明るい。 「今日のゴールのうちいくつかをリーグに持ち帰れないのは残念」という冗談も手応えあってのこと。中2日で行われたマインツとのリーグ戦ではアグレッシブな相手に苦戦しながら、グレゴリッチのゴールを守って1-0で勝利できたのは大きい。順位も8位へと上げることができた。 怪我で離脱したり、調子を崩していた選手も少しずつ復帰し、復調してきている。リーグでもここから少しずつ順位を上げ、ELでは昨シーズン以上の高みへ駆けのぼりたい。ただ2位通過となると2月に3位でCLから脱落したチームとプレーオフを戦わなければならず、そうするとアジアカップの結果いかんで堂安は出場できない可能性も出てくる。だからこそウェストハムとのグループステージ最終戦は消化試合にはならない。堂安も勝利して1位通過を決める意欲にあふれている。 「なるべく1位突破できるように頑張って。そしたらプレーオフの試合を戦わなくていいんで。それは思いますね」 ELで1位通過し、リーグでもヨーロッパリーグ出場圏内の6位以上で折り返すのは可能性が十分ある話だ。 取材・文●中野吉之伴
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