<春に挑む2024・神村学園「主役」紹介>/中 中軸の打撃に存在感 /鹿児島
打撃が持ち味の神村学園だが、中でも中軸の存在感は格別だ。 「甲子園で本塁打を打ちたい」と語るのは前チームから4番打者を務める右翼手の正林輝大(こうだい)(2年)。178センチ84キロと恵まれた体格で、長打力に自信がある。逆方向にも強い打球が打てる。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 右投げ左打ちで、守備も手堅い。2023年秋の九州地区大会では、県予選を含めた打率は3割2分と猛打のチームの中ではあまり目立たなかった。だからこそ甲子園に懸ける意気込みは強い。九州地区大会準決勝までの8試合の四死球は8とチーム2位で、選球眼にも優れる。「チームが勝つバッティング」こそが真骨頂だ。 正林とクリーンアップを構成するのは、三塁手で5番の岩下吏玖(りく)(2年)と、遊撃手で3番の今岡拓夢(1年)の三遊間コンビ。岩下も正林同様、前学年からクリーンアップを担う。右投げ左打ちで、予選を含めた九州地区大会の打率は3割8分5厘。特に「ここぞ」の一本が目立った。「速いストレートに対応できるのが持ち味」と自己分析する。役割は心得ている。「上位がつなげてくれた走者をしっかり還し、後ろにもつなぐ」【梅山崇】