支援物資「海に」溺死12人 飢餓寸前に…「もう限界点は超えている」迫る南部ラファへの“侵攻”
清田さんによると、現地ではすべての物資が不足し、飲み水は1人あたり1日500ミリリットルしかないといいます。また栄養失調の子どもが1割を占め、汚染された水でA型肝炎が流行しているということです。 UNRWA 清田保健局長 「皆さんの心が壊れているというのが、一番心に響いたこと。ある40代の男性は『私の体の中は全部壊れている』とか『もう明日のことは考えられない』『今日のことしか考えられない』とかですね。ここまで人間の尊厳、生きる希望、明日に向かって考える力を奪っていいのか、というのはものすごく感じました」
今後懸念されるラファへの“地上侵攻”については、次のように語りました。 UNRWA 清田保健局長 「もし本当にラファに侵攻されたら(住人は)『行くところがない』と。どこに逃げるんだって問うと、途方に暮れて『もう考えたくない』と。そのことを言われると『夜も眠れない』と言って非常に泣きそうな顔をしていた。本当に人間の我慢できる限界はとっくの昔に超えているのでは」 (3月27日放送『news zero』より)