【高校野球】東海大静岡翔洋の入江悠斗が常葉大菊川に無四球完封勝利…夏のシード16校が出そろう
◇高校野球◆春季静岡県大会 ▽2回戦 常葉大菊川0-2東海大静岡翔洋(21日・掛川球場ほか) 2回戦の残り11試合が行われ、夏のシード16校が出そろった。東海大静岡翔洋は主戦の入江悠斗(3年)が常葉大菊川を完封。強豪対決を2―0で制した。知徳のエース・小船翼(3年)は県内高校生歴代最速タイの152キロをマークした。3回戦は27日に行われる。 *** 昨秋はベンチ外だった翔洋の右腕・入江が、菊川の強力打線を抑え込んだ。本来のエースが負傷したため背番号1をつけての登板。緩急をうまく使い、手元で伸びる速球でポップフライを打たせて点を与えない。9回1死満塁のピンチも、三邪飛と二ゴロに仕留め、練習試合でも経験のない完封を無四球で達成して大きくガッツポーズ。継投を考えていた森下倫明監督(59)を「入江に尽きます」と喜ばせた。 秋までは制球に難があった。そこで2月にフォームを改造。トルネード投法に変えたところ、球威が増してコントロールもよくなった。過去最長は7イニングで、5回に疲れが出て「まだ代わらないのかな」と思っていた。それでも終盤は「最後まで投げる」とアドレナリンが出ていたという。大きな自信になる勝利。知徳とぶつかる3回戦も、もちろん勝つ。(里見 祐司) 〇…掛川西は榛原に7-0(7回コールド)。右腕エース・高橋郁真(3年)が9奪三振の好投。バックも4回1死一、三塁のスクイズを石川大峨一塁手(2年)が本塁でアウトにするなど堅守でもり立てた。秋は地区初戦で浜松工に敗れて県切符を逃した。「オフが長かった。量にこだわってバットを振ってきました」とコールドを決める二塁打を放った杉山侑生(3年)。公式戦の経験を積むためにも、さらに勝ち進む。 〇…知徳は浜松城北工に4-0。プロ注目の198センチ右腕の小船翼(3年)が、県内高校生歴代最速タイ152キロをたたきだした。15年の当時日大三島の小沢怜史投手(現ヤクルト)の記録と並んだが、春県大会で155キロ出すことを目標とするだけに、「152キロを超せるように頑張りたい」と意気込んだ。浜松城北工打線を9回完封し、奪三振は14をマークした。次戦27日は、昨夏県準優勝の東海大静岡翔洋戦。「相手も強いのでやりきるだけ。圧倒できるように頑張りたい」と奮い立った。
報知新聞社