台北市の芸術村でライトフェス 日本人芸術家ら、SFや宗教観を光で表現/台湾
(台北中央社)台北市の文化施設、宝蔵巌国際芸術村で23日、「宝蔵巌ライトフェスティバル」が開幕した。「ナイトドリーム」(夜夢)をテーマに、日本人芸術家らが光を用いた作品で、独自の世界観を表現している。 台北市政府文化局が主催。国内外から10組の芸術家を招待した。会場内には、ハスをイメージした鏡面テーブルや宇宙人との会話を擬似体験できる小部屋、台湾各地の廟にある「地獄」をスクリーンに映し出した作品などが展示されている。 日本の芸術家、すずえり(鈴木英倫子)さんは「トレジャーストーリーズ」と題した2点を出展。一つは芸術村に残されていた物を集めてライトアップしたもの。もう一つは電球とスピーカーを使った装置で、受光器に電球を近づけると、スピーカーから音声が聞こえてくる。音声は芸術村で録音したといい、すずえりさんは「この場所の歴史や雰囲気を感じることができる」とアピールした。 ライトフェスは5月5日まで。午前11時~午後10時、月曜休み。 (中村充孝)