ハクサイの黒い斑点にポリフェノール… 規格外野菜〝隠レア〟な魅力
JA共済連は4日、見た目を理由に消費者に手に取られにくい農産物の隠れたおいしさや栄養をPRする「隠レア野菜プロジェクト」を始めた。変わった模様や色、傷などに新鮮さや栄養が秘められていることを、特設サイトなどを通じて紹介。消費者理解を促し、食品ロスの削減につなげる。 【画像】 農家の農産物への思いを伝える動画 共済連は、規格外や、規格に沿って流通している農産物のうち、色や傷などの見た目から、売れ残ってしまう農産物に着目。ハクサイ、キュウリ、ニンジン、サツマイモ、ナス、リンゴ、ブドウ、ブドウ「シャインマスカット」の8種類を「隠レア野菜」に選び、隠れたおいしさや栄養を紹介する。 例えば、ハクサイの黒い斑点にはポリフェノールが含まれていることや、サツマイモのくぼみの黒いものは「ヤラピン」という栄養成分であること、ブドウに付く白い粉は新鮮さの証拠であることなどをPRする。 特設サイトで、農家の日々の努力や、農産物への思いなどを伝える動画や、共済連の地域貢献活動アンバサダーを務めるお笑い芸人、ティモンディを起用した動画を公開する。5日からは、東京都渋谷区で「隠レア野菜ギャラリー」と題して展示する。野菜を手に取る動作に連動した光の演出で「隠レア野菜」との出合いを体験してもらう。 プロジェクトの公式X(旧ツイッター)では、国産黒毛和牛500グラムが抽選で10人に当たるキャンペーンを展開する。
日本農業新聞