「勝負の年」ヤクルト・石川雅規が44歳のシーズンへ向けて決意
◆ 今季は22年連続勝利達成 ヤクルトの石川雅規投手(43)が20日、都内で契約更改交渉に臨み、今季年俸9000万円から2250万円ダウンの6750万円でサインした。(金額は推定) 今季は13試合の登板で2勝5敗、防御率3.98の成績で、5月10日の阪神戦(甲子園)では入団1年目からの22年連続勝利を達成。阪急などで活躍した米田哲也のプロ野球最長記録に並んだ。 来季は44歳でプロ23年目を迎える左腕は「結果として出すことが、契約していただいた恩返しになると思う」と話す。 「来シーズンが本当の意味でも勝負の年だと思いますし、チーム内の争いも勝負事。マウンドに上がっても相手バッター、相手チームとの勝負」と、色紙には「勝負」と記した大ベテラン。 「年齢は重ねてますけど、グラウンドに出ると年齢や実績は関係ない。自分のポジションを確立できるように、若手と勝負していきたい」と決意した。 「結果を出せば一軍のマウンドに上がれる」と石川。あと15勝で通算200勝に到達する。偉大な記録を見据えるとともに、来季目指すのは、再びチームメイトと歓喜の瞬間を味わうことだ。 「もう一度優勝、日本一を目指して、そして、その輪の中の中心で活躍できるような成績を残したい」。長年チームを支えてきた左腕は、来季もチームの勝利のために腕を振る。 取材・文=別府勉
BASEBALL KING