オスカー女優クロリス・リーチマン出演。ドラァグクイーンと祖母の共同生活を描く「ジャンプ、ダーリン」
「ラスト・ショー」(1971)でアカデミー助演女優賞を受賞し、テレビドラマでも人気を博して8度のエミー賞に輝いたクロリス・リーチマン(1926 – 2021)が出演。ドラァグクイーンと祖母の物語を紡ぎ、多くのLGBTQ+映画祭で受賞・ノミネートを果たした「ジャンプ、ダーリン」が、1月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開される。予告編、著名人およびフィル・コンネル監督&主演トーマス・デュプレシのコメントが到着した。 「ジャンプ、ダーリン」予告編 俳優からドラァグクイーンに転身したラッセル(トーマス・デュプレシ)。ボーイフレンドと別れたばかりで金も家もなく、祖母マーガレット(クロリス・リーチマン)の家に身を寄せることに。マーガレットは衰えを自覚しつつも、老人ホームへの入居を拒み続けていた。生活を共にした二人が行き着く先は──。
〈著名人コメント〉
■ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン) 私は“老婆”を扱った映画が大好きです。洋の東西を問わず沢山の作品を鑑賞してきました。肌に刻まれた皺の一つ一つに、白髪の一本一本に、えも言われぬ憧れのような感情を抱きます。若い頃から抱いていたその憧憬は、“女性”というものをエクストリームに表現する、ドラァグクイーンという今の生業にも通じているんだと思います。 年老いた祖母と若いドラァグクイーンの孫が描く心の交差は、どんな軌跡を描くのか。 ■ISO(ライター) クロリス・リーチマンの気高く優雅なスワン・ソング。 逃れてきた孫と、逃れたい祖母の聖域のような関係に心がゆれる。 登場人物の誰一人として主人公がゲイであることを好奇の目で見ないこの映画のような世界が、国を超えて広がることを切に願う。 新星トーマス・デュプレシの大胆不敵なドラァグ・パフォーマンスも見所です。 ■奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ) 暗いバーのフロアも祖母の家も、その人がその人のままでいられる開かれたシェルターとして心ある人間が形作っていったのだという、場所に宿る息吹を感じて目頭が熱くなる。 主人公を生かす音楽もリアルで、いきいきとしたパフォーマンスから目が離せなかった。人生を自分自身で選びとる姿はこんなにも力強い。