東邦、盤石の投手陣 鳥取城北が機動力で挑む センバツ第2日
◇第95回記念選抜高校野球大会第2日第1試合 東邦―鳥取城北(9時開始予定) 昨秋の東海大会王者・東邦(愛知)と中国大会4強・鳥取城北の対決。センバツ最多5回の優勝を誇る名門・東邦に分がある。 東邦はエース右腕の宮国凌空(りく)投手(3年)の先発が有力だ。140キロ台後半の速球と多彩な変化球を持ち、試合を作る能力が高い。リリーフに岡本昇磨投手(3年)らが控えており、大量失点する可能性は低い。内野守備も安定している。 鳥取城北はロースコアの接戦に持ち込みたい。2種類のフォークを操るエース右腕の新庄空投手(3年)が踏ん張れるか。吉田晟投手(3年)、山田晃誉(あきたか)投手(2年)ら救援陣への継投のタイミングもポイントになる。 東邦の打線は好打者の1番・中村騎士(ないと)選手(3年)がキーマン。2019年センバツで東邦を優勝に導いた石川昂弥選手(中日)を兄に持つ4番の石川瑛貴選手(3年)は大会前の練習試合で鋭い当たりを見せている。中村選手が高い出塁率をマークすれば、多くの得点が見込める。鳥取城北は持ち前の機動力を生かした攻撃で得点圏に走者を進められれば、4番・石黒尚選手(2年)に長打力があるだけに勝機が広がる。【岸本悠】