26歳、国宝級イケメンが演じる“クソ男”に沼る!ハマり役な理由はビジュアルだけじゃない|『婚活1000本ノック』
今や、ボーイズグループ戦国時代と称してもいいほどに、次から次へと若手グループが誕生している。 ルックスはもちろんのこと、歌やダンスが上手く、トークまでできる逸材も溢れかえっている現代。頭ひとつ抜きん出るために必要なのは、ドラマや映画界隈で“お芝居”の魅力を光らせること。 ViViの国宝級イケメンランキングにおいて、2023年下半期のNOW部門で1位を獲った八木勇征は、LDH所属のダンスボーカルグループ・FANTASTICSでツインボーカルの一人を務める。年間を通してフェス出演やワンマンライブツアーをこなすとともに、役者としての場数も着実に踏んできた。 そんな彼が2024年現在出演中のフジテレビ系列ドラマ『婚活1000本ノック』が、密かに話題を呼んでいる。 本作で演じているキャラクター・山田クソ男の魅力を、これまで八木が演じてきた役柄と対比しながら紐解きたい。
美しい高校生、No,1ホスト…次に挑むは幽霊
八木勇征の本格的な役者としてのキャリアがスタートしたのは、2021年。 凪良ゆう原作のボーイズラブ小説『美しい彼』がドラマ化・映画化され、孤高のキング・清居奏役を演じた。当時、まだ演技経験の浅い八木が主役級にキャスティングされたのは、大抜擢だったと言っていいだろう(※萩原利久とのW主演)。 本作をきっかけに、2年連続でソウルドラマアワードのアジアスター賞を受賞するなど、八木にとってこれ以上ない階段が用意されたのも同義だ。以降『ホスト相続しちゃいました』(2023/カンテレ系列)『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(2023/TBS系列)など継続的にドラマ出演を重ね、映画や舞台経験も積んでいる。
山田“クソ男”と言われる由縁は?愛嬌たっぷりの幽霊役
美しい高校生、No.1ホスト、憧れの先輩役などを経て、八木が今作で挑むのは「幽霊役」だ。 『婚活1000本ノック』で八木が演じるキャラクター・山田クソ男は、高身長&高学歴&高収入のイケメン医師。しかし性格に難アリで、複数の女性に思わせぶりな言動をしては連絡を絶つ行為を繰り返していた。 ある夜、恨みを買った女性に刺されて亡くなってしまった山田は、生前にとある約束を交わした南綾子(福田麻貴)の元へ。幸せな結婚を目指して婚活をする彼女を、山田は幽霊としてサポートすることになる。 八木がこれまで演じてきたのは、そのルックスを全面に活かしたクールな役柄が多かった。『美しい彼』の清居奏しかり、『ホスト相続しちゃいました』のMasatoしかり。 その反面『18/40~ふたりなら夢も恋も~』で演じた麻生康介は、柔和で穏やかな性格、美術センスのある憧れの先輩的ポジションではあるものの、年下の恋人・仲川有栖(福原遥)を妊娠させてしまい、話し合いの途中で姿をくらませる難しい役どころだった。 『ハイエナ』(2023/テレビ東京系列)で演じた谷原樹は、これまで挙げた役柄とは毛色が違い、懸命な新米弁護士役。仕事に熱心だが堅物すぎるわけでもなく、人並みの愛嬌がある。 少々、恋愛観や貞操観念がゆるいキャラクターである山田だが、「人としてどうなの?」と思ってしまう言動と、思わずそれを許してしまう愛嬌の良さが、違和感なく共存している役柄と言えるだろう。これまで八木が演じてきた役柄や踏んできた場数が、如実に投影されているのがわかる。