「コンフィデンス・インターワークス」先高期待 連続最高益更新予想でプライム移行も目指す
【天野秀夫 中小型厳選株】 今週末14日には、メジャーSQ(特別清算指数)と日銀金融政策決定会合の結果発表という重要な相場イベントが控えています。後者では長期国債の買い入れ減額に具体的なコメントが出る可能性があり、早ければ7月にも政策金利を引き上げる公算も出てきました。金利上昇局面でグロース株は売りが先行しやすく、買いにくさも強まる厳しい展開です。 ただ、東証グロース250指数は過去2年の安値水準に達しており、今週末を通過すれば、短期的ながらも自律反発に転じる期待があります。 難しい地合いのなかでは業績と配当といった投資の基本に、今一度向き合うことが有効でしょう。前期に続き2桁の増収増益見込みで、東証グロース銘柄の高配当利回りランキング上位にランクインしている「コンフィデンス・インターワークス」(7374)に先高期待が膨らんでいます。 同社はゲーム・エンターテインメント業界向けに特化した「人材派遣・受託事業」を中心として、メーカー・エネルギー・IT(情報技術)・ゲーム・エンタメ向けに業界横断でミドル・ハイクラス人材を中心とした「人材紹介事業」と、製造業・工場に特化した求人メディア、女性向けメディア、占いメディアの運営や、企業の採用課題の解決を支援するサービスの「メディア&ソリューション事業」を展開しています。2023年8月1日付で合併したインターワークスの効果が大きく、前期は8カ月間の業績取り込みでしたが、今期はこのM&A(企業の合併・買収)効果が通年に渡って寄与します。 今25年3月期連結業績見通しは、売上高90億円(前期比20・2%増)、営業利益14億円(同17・1%増)、経常利益14億100万円(同22・6%増)、当期利益8億8200万円(同21・6%増)で、2桁増収増益の下、8期連続で最高益更新の予想です。3事業とも増収増益と好調で、特にインターワークスのメディア・人材紹介・受託事業が加わり、人材サービスを一気通貫で提供可能となったことが強みとなっています。東証プライム市場への移行意欲を公表しており、その基準達成のために「流通株式時価総額」と「時価総額」について早期達成を目指しています。 そして注目の年間配当は24年3月期に前期比7円増配の55円としたのに続き、今25年3月期はさらに10円増配の65円(内訳は中間30円、期末35円)に引き上げて、7日終値1831円での配当利回りは3・5%に達しています。この配当利回りは東証グロースを対象とした配当利回りランキングでは第4位に位置し、増収益予想に限れば第2位です。