中国海警が台湾漁船拿捕との報道 金門島付近から中国側に連れ去る
中国本土に近い台湾の金門島付近の海域で2日夜、台湾船籍の漁船が中国海警局に拿捕(だほ)されたと台湾の自由時報などが報じた。漁船は中国福建省の軍港に連れていかれたという。 【画像】中国海警局が2024年3月15日、金門島周辺の海域で実施したパトロールの航路図(赤線)。島から最短で3カイリ(約5・5キロ)との表示もある=海警局HPから 台湾メディアの報道によると、2日午後8時10分ごろ、金門島沖の北東約21カイリ(約38キロ)で漁をしていた台湾漁船に中国海警局の2隻が近づいた。海警局船は写真を撮った後、乗組員が漁船に乗り込んだ。その後、漁船は中国側に向かった。漁船には6人が乗船しており、船長を除く5人は外国籍だという。 金門島付近では2月、台湾当局船の追跡を受けた中国の漁船が転覆し、乗っていた2人が死亡。中国海警局はその後、金門島付近での航行を繰り返している。(台北=高田正幸)
朝日新聞社