アマ10冠の今永虎雅が優勝賞金500万円のライト級トーナメント初戦に向け計量パス「やってきたこと出せば倒せる」
◆プロボクシング 「フェニックスバトル114」 ▽アジア最強ライト級(61・2キロ以下)トーナメント8回戦 東洋太平洋ライト級12位 今永虎雅―マ・シャン(25日、東京・後楽園ホール) 東洋太平洋ライト級12位、日本同級6位の今永虎雅(大橋)が、アジア最強ライト級トーナメントの前日計量に臨み、200グラムアンダーの61・0キロで一発パス。フェザー級(57・1キロ以下)から2階級上げた相手のマ・シャン(中国)も60・7キロでパスした。 史上初の高校タイトル総なめの8冠を含むアマチュア10冠のホープは、昨年7月のヘビ・マラプ(インドネシア)戦で、2回に左アゴを骨折しながら判定勝ち。試合後には手術し、計3週間入院した。スパーリングを始められたのは今年2月に入ってから。「自分を見つめる時間ができた」と自分の力を信じることの大切さを改めて感じたという。 優勝賞金500万円が懸かる今回のトーナメントは「自分に勝つ。どれだけ自分が出せるか」の戦いと位置づける。マ・シャンに勝てば7月にアジアランカー(未定)と準決勝、さらに勝ち進めば11月の決勝へとつながる。すべての試合にKO賞があり、25日の試合では20万円。「やってきたことを出せれば倒せるかなと思っています」。さらなる高みを目指し、まずはトーナメント初戦に臨む。 ◇今永 虎雅(いまなが・たいが)1999年8月9日、大阪・河内長野市生まれ。24歳。5歳で空手、中1でボクシングも並行して始めた。奈良・王寺工高時代に高校総体、選抜、国体全制覇の8冠を達成。東洋大に進み、国体、台北カップで優勝。アマ戦績は113勝(23KO・RSC)13敗。家族は両親と弟、妹。名前は父親が虎好きなことからつけられた。22年4月にB級(6回戦)プロテスト合格。同6月にプロデビューした。身長177センチのサウスポー。
報知新聞社