東京・湯島で急増のベトナムガールズバー 〝元祖〟の店摘発、不法就労疑いも
従業員は留学生が多いが、中には不法滞在の疑いがある者もいた。ズオン容疑者は、留学生は風俗営業店で働けないため無許可で営業を続けたという趣旨の供述もしているといい、警視庁は、店が不法就労を助長していた疑いもあるとみて調べている。
■韓国、フィリピン、中国に続き…
「元は韓国のクラブ、次にフィリピンや中国の店が増えたが、近年はベトナムの店が進出するようになった」。湯島の白梅商店会の中村充会長はこう話す。
街を歩くと、女性がアオザイ姿で店の前に立つベトナムバーが何軒か確認できる。「ここ数年で急に増えた」「通りを渡ると10軒くらいあるよ」。数を増やすベトナムバーの中でも、先駆けだったのがQueenだという。
現在は店の外に置かれた看板の電気が消え、「臨時休業」の張り紙も。近くで飲食店を営む40代の女性は店を指さして話す。「ベトナムバーはこの店が一番古い。ここから独立してどんどん増えていったんですよ」
「こんばんは。ベトナムバーです」「飲んでいって」。Queenの摘発後も、湯島の繁華街には、鮮やかなアオザイに身を包んだ別の店のベトナム人女性らが、道行く男性に声をかける光景は続いている。(橋本愛)