なぜ?小学校の健康診断で医師が女子児童の下半身をのぞく 群馬県みなかみ町 下半身触診も…「本当に必要なのか」保護者からは不安の声相次ぐ
■一般的な学校健診「下半身を確認することはない」
一般的な学校健診で下半身の確認をすることはあるのでしょうか。 学校医として20年以上学校健診を行っている柴田小児科医院・柴田雄介院長(東京・台東区)によると、学校健診のうち内科の健診では、主に全身の栄養状態や心臓・皮膚・背中の状態を確認するといいます。 柴田小児科医院・柴田雄介院長 「健診では、心臓の音を聞いて心臓に異常がないか、アトピーなどの湿疹がないか、脊柱が曲がっていないか、肥満ややせ過ぎはないかを確認しています」 ことし1月、文部科学省は子どもたちのプライバシーや心情に配慮して健診時には、 ・囲いやカーテンで個別の診察スペースを用意する ・体操服やタオルなどで体を覆って診察する などの取り組みをするよう全国の教育委員会に通知しました。 柴田小児科医院・柴田雄介院長 「皮膚の状態や背骨を確認する際には、衣類で覆われていると見えないので、服を脱いでもらって診察しなければいけないこともあります。すでに多くの現場でパーテーションで仕切るとか、衣類に考慮するとか、そういったことは各現場で工夫されています」 下半身の健診については。 柴田小児科医院・柴田雄介院長 「下腹部を診察するようなことはほとんどないと思いますね。一般的な児童であれば発達を見るようなことはないと思います。どうしても個別で問題があって、教師やご家族などから相談があれば対応することはあるかと思います」 保護者などからの相談がない限りは、下半身を目視で確認したり触診したりすることはないといいます。 今回、小学校の健診で行われた下半身をのぞく行為。みなかみ町教育委員会や学校は、7日、保護者会を開き、診察した男性医師も同席し経緯を説明する予定だということです。
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html