高橋健介オトナ化計画【第2回】知らない人ばかりの会場でのスピーチで一つオトナに。でも「やっぱり実家、最高!」
「WEBザテレビジョン」でリニューアルスタートした俳優・高橋健介の連載企画「高橋健介オトナ化計画」。「週刊ザテレビジョン」連載時はオトナを目指してさまざまな体験をしてきた高橋が、さらなるレベルアップのために資格や検定などに挑戦していく。第2回では、第1回で話題にのぼったけん玉にトライ。さらに弾丸北海道旅行のエピソードなど、近況についても語ってもらった。 【写真】『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編への意気込みを語った高橋健介 ■“けん玉を格好良く持つ選手権”なら優勝できる ――前回、けん玉を極めて「NHK紅白歌合戦」の三山ひろしさんの歌唱時のけん玉ギネス企画に出演するのも面白そうという話が出たので、撮影時にけん玉にも触れてみてもらいました。いかがでしたか? 楽しかったです。でも縦(けん)は難しいですね。横(皿)はいけたけど。 ――子供のころはけん玉が得意だったとか、そういう実績はありますか? 中学のときの同級生が、けん玉の大会で全国2位でした。ひもの部分をもって行う技があるんですよ。今回、けん玉のひもの部分を持って撮影したカットがありますが、それはその同級生がやっていた技を覚えていたからで。 ――撮影時にはスタッフ陣から「“けん玉を格好良く持つ選手権”があれば優勝だね」という声も上がっていました。 そういうの欲しいですね(笑)。でも、けん玉で「NHK紅白歌合戦」に出演するというのは本気で目指したい。参加方法など調べてみます。今は舞台『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編の直前なので(※取材は10月中旬に実施)なかなか時間が取れないのですが、時間が空き次第、船舶免許取得に向けても動き始められればと思っています。資格取得への道のりは、しばしお待ちくださいということで。 ■滞在時間16時間の弾丸旅行も…「秒で負けました」 ――では、ここからは近況を聞かせてください。まずは先日、ミュージカル「刀剣乱舞」祝玖寿 乱舞音曲祭の北海道公演を見に行ったことが話題になっていましたね。どうして見に行かれたのでしょうか? どうして? 理由はただ一つ、休みができたから。前日に休みが分かったので、行くことを決めました。滞在時間は16時間くらいでした。 ――ということは、飛行機の手配なども前日に? はい。だから飛行機のチケットが高かった! 往復8万円でした。でもトレンド入りしたんでいいかなと。 ――ご覧になったミュージカル「刀剣乱舞」祝玖寿 乱舞音曲祭はいかがでしたか? 刀ミュの”祭”を外から見たのは初めてでした。だから、まずはすごくすてきな演目だなと思いました。それから、よくも悪くも、あれだけ大人数が出ているので自然と目がいく人っているんだなと思って。目を引くパフォーマンスというものがあるんだな、と気付いた。今後、また自分が祭に出るときには意識したいポイントだと思いました。単純に「おもろいかな」と思って行っただけだったんですけど、外から見て良かったなと思いました。 ――滞在時間16時間ほどだったとのことですが、観劇以外に何か北海道を楽しめましたか? 悔しいから、まず空港に着いて海鮮を食べました。舞台を見終わった後には大平峻也、木原瑠生、佐藤信長、小西成弥、田村心と6人でラーメンを食べて、札幌ではやっているという夜パフェの店にも行きましたが、すごく混んでいて店に入れなくて。2軒目も行ってみたけどそっちも混んでいたので、結局コンビニのアイスを食べて終わりました。翌日、朝イチの飛行機で東京に帰ってきて稽古に行きました。 ――本当に弾丸だったんですね。 はい。でも僕が急きょ北海道に行って話題になったのに、その2日後くらいに荒牧慶彦さんがニューヨークに行っていまして…秒で負けました(笑)。もはや俺の北海道行きがいいアシストになっちゃった感じ。さすがだなと思いました。 ■俳優業がベースにあるからこそ、楽しいことに踏み切れる ――また、12月24日(火)に開催されるバースデーイベント「高橋健介バースデーイベント2024 in Zepp」のゲストとして黒羽麻璃央さんのゲスト出演が発表されました。 はい。麻璃央くんには実をいうと2024年の1月くらいから話はしていました。でも僕らの仕事って急にオーディションが入ることもあるし、ギリギリまで待ってもらって前日に決めてくれたらいいと言っていましたが、「もうスケジュール空けた」と言ってくださって。本当にありがたいです。感謝しかないですね。 ――そもそも、どうして黒羽さんに声をかけたのでしょうか? ちょっとネタバレになってしまうので詳しいことは言えませんが、麻璃央くんがいたらいいなと思う企画を考えていて。来てくれることになったので、その企画がよりいいものになると思うので楽しみです。 ――ちなみに今回はZepp DiverCity(TOKYO)での開催となりますが、Zeppで俳優のバースデーイベントを開催するというのは珍しいですよね。どのような理由からZeppで開催することになったのでしょうか? 毎年、バースデーイベントの後にチームの忘年会をやっています。マネジャーは最初にビンゴの景品だけ出して帰るんですけど(笑)。いつもそこで「今年もお疲れさまでした」と言いながら、来年のバースデーイベントは何をしようかという会議もしています。その中で何でだったかは忘れてしまったのですが「Zepp」という単語が出てきて。「イベント in Zepp」ってタイトル、めっちゃおもろいなと思って「Zeppが取れなかったら、今回はもうバースデーイベントやらない」くらいのことを言いました。そしたら無事に取れて。そこから内容を考えていきました。 ――現時点で話せる範囲で、どのようなイベントになりそうでしょうか? 今までいろいろな替え歌を作ってきたので、替え歌だけでも一つの演目を作れるんじゃないかなと思っていて…つまり、歌います。会場も広くてヤバいと思ったんですけど、早いうちから告知したおかげで、皆さん結構来てくださるみたいで安心しています。迷っている方もぜひお越しください。 ――いつもより大きな会場というのは、30歳のバースデーイベントだからということも影響しているのでしょうか? いや、そこはあんまり関係ないかな。ただ…来年も引き続き、皆さまに楽しいものをお届けできるように頑張っていきたいとは思っているのですが、それって俳優業がしっかりしていないと成立しないこと。来年も俳優の仕事にめどが見えてきたので、また遊べるなと思って踏み切れたというのはあるかもしれないです。 ――いろいろなお仕事をするけど、根幹は俳優であると。 そうです。そうじゃないと、ただのおしゃべりお兄さんで終わっちゃうので。“俳優なのに、こういうこともやっている”がいいんですよね。 ちょっと話が変わりますが、先日、宮野真守さんとお仕事でご一緒させていただきました。お世話になっている方の現場だったので「僕、何でもやります」という姿勢で行ったのですが、そしたら宮野さんも何でもやられていて。そんな宮野さんを見て、僕もああいう人になりたいなと思いました。どれだけ人気になっても「え、そんなこともやってくれるんですか!?」って思われるような人。宮野さんはそういう方だから愛されるんだろうし。 僕、思わず宮野さんに言っちゃいましたもん、「これだけのスターに全部やられたら、こっちは何をやればいいんですか!」って。こっちはまだ売れてもないから何でもやっているのに、って(笑)。だから僕も早く、売れて何でもやりたいですね。 ■すてきなカンパニーの「ワーステ」が好き ――『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編について改めて聞かせてください。取材時点では開幕前ですが、現時点での手ごたえはどのようなものですか? いい感じに仕上がってきていますよ。今回もすてきなカンパニーで。僕、「ワートリ」が好きなのはもちろんなんですけど、「ワーステ」が好きなんですよね。 ――カンパニーが。 はい。カンパニーの雰囲気の良さとか、キャストの仲の良さとか。この間、稽古終わりに紅しょうがの稲田美紀さんの写真展に行こうとしていたら、井澤(勇貴)くんと田中梨瑚さんと、のすけさん(松村龍之介)も一緒に来てくれて。 でも、すごく人気で40~50分並ばないといけなかったんです。だから申し訳ないと思って、「僕一人で並ぶので」と言ったら、みんな一緒に並んでくれました。しかも、並んでいる時間が全然苦じゃなくて。「ワーステ」の稽古場では、ずっとそういう空気感でいられます。改めてこの座組がすごく好きだなと思いましたし、だからこそ全30公演、しっかりお客さまに届けたいなという思いが開幕直前の今、強いですね。 ――楽しみにしています。では最後に。この連載は「オトナ化計画」なので、最近成長を感じたことを教えてください。 成長したなと思ったことか~。逆に「やっぱり実家、最高!」と思ったことがあって。この間、タクシーに携帯を忘れました。でも、実家に家族がいたから「こうしたらいいんじゃない?」とアドバイスしてくれたり、Appleの機能を使って探してくれたりして。一人暮らしだったら絶対に無理だったなと思いました。 …いや、聞かれているのは成長を感じたことですよね…あ! 東京徳島県人会の総会でスピーチをさせてもらったことですね。今までテレビやファンの方の前で話をさせてもらうことはありましたけど、その場にいた300人くらいのほとんどが僕のことを知らないという状況でスピーチをさせてもらうことは初めてで。「好きにしゃべってください」と言われたけど、長く話してもなと思って、1分の中で、まずは自分を知ってもらって、なぜここにいるのかも含めて、ユーモアを織り込んで話せたのは大人になったなと思いました。 ――SNSにはスーツ姿のお写真も掲載されていましたね。 そうそう。「ご自身のセミフォーマルで」って言われたんですけど、マネジャーはたぶん、僕が自分でセミフォーマルを用意できないと思ったんでしょうね。スタイリストもヘアメークもつけてくれました。そこにはマネジャーの成長も感じました(笑)。 ◆取材・文=小林千絵 撮影=渡会春加 スタイリスト=石橋修一 ヘア&メーク=yuto 衣装協力=GARNI、NEPHOLOGIST