豪快ボレーが流れて決勝アシストに! 横浜FM宮市亮「あのまま決められたらもちろん良かったけど…(笑)」
[5.11 ACL決勝第1戦 横浜FM 2-1 アルアイン 日産ス] 今季に入ってゴール・アシストから遠ざかっていた男が、アジア制覇をかけた重要な一戦で待望の初アシストを記録した。 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる 横浜F・マリノスFW宮市亮は1-1で迎えた後半41分、右サイドを攻め上がったFWヤン・マテウスのクロスにファーサイドで反応すると、同じくボールに近づいたFWアンデルソン・ロペスを「OK!」と制止。果敢に放ったボレーシュートは想定よりも右に流れたが、これに詰めたMF渡辺皓太がゴールマウスに押し込み、劇的な決勝ゴールが決まった。 今季は数多くのチャンスを迎えながらゴールやアシストのなかった宮市にとって、これが今季初の得点関与。それもACL決勝という大舞台で結果を残し、さすがの役者っぷりを印象づけた。 試合後には大勢の報道陣に囲まれる中、宮市は「(シュートを)打ちに行った」と正直に明かしつつ、ユーモアを交えながら得点シーンを振り返った。 「いいクロスが上がってきて、ロペスと被る形だったけど、球の勢い的に僕が蹴ったほうがいいかなというところで声をかけたら、ロペスも聞いてくれた。勢いがまだあったのでジャンプする形になって、あのまま決められたらもちろん良かったけど(笑)、渡辺選手が反応してくれてゴールが決まったのが良かったです」 ゴールが決まった直後には副審がオフサイドを告げる旗を上げ、一度は得点が取り消されるかと思われた。しかし、宮市には確信があった。「角度的に、感覚的にオフサイドじゃないなというのがあった。審判はオフサイドと吹いていたけど、一応ちゃんと確認してくれと話した」。そこにVARが介入し、アルアインの選手が一人右サイドの深くに残っていたことが判明。最終的にはゴールが認められ、選手たちは喜びを爆発させた。 宮市のアシストによって掴んだ勝利により、横浜FMはアジア制覇に王手をかけた。25日に敵地で行われる第2戦で引き分け以上に持ち込めば、クラブ史上初のACLタイトル獲得が決まる。 それでも次戦に話が及ぶと、宮市は冷静に先を見据えていた。準決勝では敵地での第1戦を0-1で落としており、ホームの第2戦でひっくり返した立場だったゆえだ。「勝って終わったのは何よりだけど、2ndレグでは何が起きるかわからない。僕らも逆の立場だったので。また気を引き締めて頑張っていきたい」。油断を排し、2週間後の最終決戦に臨むつもりだ。