福岡ウイングス11年ぶり5度目V 夏季九州選手権九州北部地区大会 ホークスカップ出場権も獲得 【フレッシュリーグ通信】
福岡ウイングスの1、2番コンビが計4打点
フレッシュリーグ九州硬式少年野球協会九州北部地区連盟主催の「第37回夏季九州選手権九州北部地区大会」(西日本新聞社など後援)が5月11、18、19、25日、6月1日に福岡県飯塚市の筑豊緑地野球場などで行われた。決勝では福岡ウイングスが5―3で佐賀フィールドナインを破り、11年ぶり5度目の優勝を果たした。 優勝した福岡ウイングスなど上位の写真 3位の福岡アストロズと筥崎ジンジャーズを含めた4チームが九州南部地区連盟代表4チームとの「夏季九州選手権大会」(7月27、28日・福岡県で開催予定)に出場する。九州王者が中学硬式野球5団体の代表計5チームで優勝を争う「エイジェックカップ中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ」(9月7、8日・甲子園球場ほか)への出場権を得る。 福岡ウイングスは8月10~14日、福岡ペイペイドームなどで開催予定の「ホークスカップ中学硬式野球大会」にも出場する。 ▽準決勝 佐賀フィールドナイン 0000140|5 0001001|2 筥崎ジンジャーズ (佐)竹下、松尾―平川 (筥)藤本、鵜口―才木 ▽三塁打 平川(佐) ▽二塁打 平川、野崎、久我、古賀(佐)藤本(筥) 福岡ウイングス 1000007|8 1000202|5 福岡アストロズ (ウ)阿蘇、尾崎―鈴木 (ア)右田、松岡、田方―安川 ▽三塁打 尾崎(ウ)田方(ア) ▽二塁打 太田、中村2(ウ)楢崎、竹田(ア) ▽決勝 福岡ウイングス 1103000|5 2010000|3 佐賀フィールドナイン (福)馬場、山上、尾崎―鈴木 (佐)坂口、副島、久我―平川 ▽三塁打 太田(福) ▽二塁打 尾崎、阿蘇、太田、三好(福)
ホークスカップ出場「初代王者の先輩たちに続くぞ」
2点リードの最終7回2死一塁。6回から登板した福岡ウイングスの3番手尾崎琉夏(城南中2年)が、緩急をつけた強気の投球で一ゴロに打ち取る。満面の笑みで両手を大きく広げると、捕手の鈴木太智主将(那珂川北中3年)をはじめ、選手たちが次々とマウンドに駆け寄り、歓喜の輪が幾重にも広がった。 下位打線がつないだチャンスを逃さなかった。1点を追う4回。先頭の6番武末凛音(原北中3年)が左中間へのヒットで出塁。8番山上元輝(春日野中3年)の右前打で1死一、二塁と好機を広げ、1番太田裕賀(城南中2年)の右前打で2死満塁に。続く三好湧真(長丘中2年)が「ランナーを絶対にかえす」と、走者一掃の逆転二塁打だ。 昨年12月、佐賀フィールドナインとの練習試合で0―10の完敗を喫していた。3カ月間で計400キロの走り込みで体力をつけ、バッティングに生かしていた。この日も序盤は主導権を握られる苦しい展開。「精いっぱい練習したから絶対に勝つ」(太田)と自信は揺らがなかった。 初回は太田と三好でつくった無死一、三塁の好機で3番尾崎が先制の右越え適時二塁打。直後に逆転されても、2回は先頭7番阿蘇晃生(長丘中2年)が左中間二塁打、9番西田伸治郎(筑紫丘中2年)の犠打で2死三塁。「何としても打つ」と太田が中越え適時二塁打で追いついた。2年生1、2番コンビで計4打点を挙げた。 今大会を制し、ホークスカップの出場も決めた。2006年の第1回大会で初代王者となり、11年には準優勝、13年には2度目の優勝を飾り、それ以来の出場となる。3年生5人、2年生19人、1年生11人の計35人をまとめる鈴木主将は「うれしい。輝かしい歴史をつくってくれた先輩たちに続けるよう全員が気持ちを一つにして全力で頑張る」と闘志を見せた。
西日本新聞社