西日本豪雨で浸水…住宅エリアが復興公園「どすこいパーク」に 住民たちが込める願い
6年前の西日本豪雨で被災した西予市野村町の肱川沿いに復興公園の一部が完成し、17日オープンします。 【動画】その名は「どすこいパーク」西予市野村町に復興公園<NEWS CH.4> 2018年の西日本豪雨で肱川の氾濫により浸水したこの場所は、当時、一帯が約5メートル水に浸かりました。 野村町では、豪雨の翌年から住民などがワークショップを行い、安心で安全、かつ野村らしいまちの活性化を目指し話し合いが行われ、その中で、住宅などが移転した後の跡地の活用法として肱川沿いおよそ400mに渡るエリアに復興公園を作る計画が進められてきました。 名前は「どすこいパーク」相撲の街ならではのネーミングです。肱川を挟んで大きく4つのエリアがあり、今回 “自然と憩いのエリア”が完成しました。
こちらは豪雨1か月後に撮影したものです。当時、浸水し片付け作業などが行われていた家々が立ち並んでいたエリアは今、一帯が公園へと姿を変えました。 公園には、野村小学校の5.6年生が肱川の支流の石を使って“どすこい7.7”と記したモニュメントを設置し、遊具が並ぶ遊びの広場や高さ3mの丘に桜を植樹したさくらの丘などが整備されました。
災害の教訓を後世に伝えていく拠点として
オープニングイベントはこの週末に行われますが、13日に一足早く報道機関向けの内覧会がありました。 復興公園の担当をしている西予市の和気伸二さんです。 Q.このエリアの特徴は? 「ここは平成30年7月の豪雨災害で甚大な被害を受けました。もう一度明るく元気な野村町を取り戻す。また、災害の教訓を後世に伝え、自分たちの命を守る拠点にしていこうということで、小学生からご高齢の方まで多くの方が想いを込めて考えた夢のある広場です」
また、ここは災害時の活動拠点にもなります。 設置されているベンチは、有事の際、「かまど」として利用することができます。 週末に行われるオープニングイベントでは、このかまどベンチを使ってちゃんこ鍋を販売します。
西日本豪雨から5年8か月…この場所で暮らしていた夢望さんは
今回完成したどすこいパーク、このエリアには豪雨前およそ20軒の家がありました。そのうちの1軒には、家族と暮らしていた女の子がいます。 越智夢望さん。夢望さんの自宅はかつて、肱川沿いのこの場所にありました。