巨人・岡本和 神宮大好き21号&タイムリー ヤクルト・村上に並んだ65打点でリーグトップ 首位・広島と再び0差
「ヤクルト2-5巨人」(27日、神宮球場) 神宮球場の風が、白球にひと伸びを加えた。21号の中押し弾を含む2安打2打点。今季敵地で打率・483、5本塁打、11打点。チームとしても7勝1敗と強さの要因に、巨人・岡本和は「わかんないですね」と考え込んだ。ただ無心で「4番が打てば勝つ」-を体現した。 チームは初回、モンテスの適時二塁打で先制。左翼スタンドの合唱が鳴りやまない中、打席に立った4番は1ストライクからの2球目を狙った。左翼線を破る適時二塁打でつなぎ、五回には豪快なソロアーチ。65打点でヤクルト・村上に並び、リーグトップになった。 「チームが勝てばいい。誰か打てなかったら誰かがカバーして、みんなで勝てるようにしたい」 19歳の姿に刺激を受ける。直近の好調チームを支えているのが浅野。24日の中日戦では4安打の活躍で、お立ち台では「トイレットペーパーを拾ったので打てた」と笑わせた。若手の躍進に主将も「翔吾に助けてもらっている。勝負強いし、チームに欠かせない」と頭を下げながら、この日は「徳?僕は普通に毎日積んでいるのでね」と、ニヤリとして胸を張った。 首位・広島が敗れ、再び0ゲーム差と肉薄。チームは3連勝と勢いでは勝る。4番は6試合を残す敵地の戦いを見据えた。「直接対決まで離されないようにすることだと思う。残りがマツダなので、そこを勝てるように。それまで離されないようにしたい」。勝率はわずか0・0021差。コイの尻尾を完全に捉えた。