安川電、通期営業益予想を580億円に下方修正 米韓で投資停滞
Ritsuko Shimizu [東京 10日 ロイター] - 安川電機は10日、2025年2月期(国際会計基準)の連結営業利益予想を640億円から580億円(前年比12.4%減)に下方修正した。下方修正は今期2度目。韓国での半導体関連の設備投資の調整が影響したほか、米国大統領選挙に伴う設備投資の一時的な様子見により受注が想定を下回った。 半導体製造装置に組み込むサーボモーターなどモーションコントロール事業やロボット事業の見通しを引き下げた。 IBESがまとめたアナリスト17人のコンセンサス予想平均値は583億円で会社予想は同水準だった。 3―11月期は、売り上げ減少の影響を間接費抑制ではカバーしきれず、前年同期比26%の営業減益となった。モーションコントロール事業は前年同期比44%減益となっている。ロボット事業は、2%増収となったものの、生産稼働率の低下により13%減益となった。 ただ、純利益は、持分法適用関連会社の一部の株式譲渡により460億円、同30%増益になった。 足元の為替状況を考慮し、24年12月―25年2月期の平均為替レートは1ドル=145円を155円に、1ユーロ=155円を160円に、1元=20円を21.5円にそれぞれ変更した。通期業績における為替の影響は48億円の増益要因となっている。