岡田武史氏「日本捨てたもんじゃないなと」 FC今治高校 里山校で挑む“歴史を動かす人財(キャプテン)”の育成
今年4月、愛媛県今治市に開校予定の私立高校、FC今治高校 里山校。その学園長を務めることになっているのが、サッカー元日本代表監督の岡田武史氏だ。「歴史を動かす人財(キャプテン)を今治から」というキャッチコピーを掲げるこの学校で追求する教育とはどのようなものなのか。17日のABEMA『NewsBAR橋下』で話を聞いた。 【映像】FC今治高校 里山校 学園長就任の経緯について岡田氏は、「学校法人今治名徳学園から“少子化で成り行かないから助けてほしい”と言われたが、客寄せパンダをやる気はなかった。ただ、社会が大きく変わり始めているのに教育が変わらないのはおかしいという思いがあり、“新しい教育をやる覚悟があるなら”と言ったら、“やる”と。さらに元文部副大臣の鈴木(寛)さん含めて“絶対やるべきです”とまつり上げられて、引くに引けなくなった」と説明。 その上で、「これからロールモデルがない、過去のデータが役に立たない時代が来る時に、“お上が~”“誰かが~”では生きていけない。知識なんてAIやICTのほうが絶対に上だ。じゃあ何が必要なのかと思った時、やはり主体性や可能性がある限り戦い続けるようなタフさ、想定外のことに対するアダプテーション・適応力。そして、最後はコミュニティを作ること。リーダーシップで引っ張っていくのではなく、多様な人を巻き込んでいく力だ。同質の人のコミュニティだと共倒れになる」との思いを語る。 FC今治高校 里山校で重視しているのが、実学と実践。「高校は大体106単位で、文科省の最低が74単位。うちはそれを午前中に終わらせて、午後は街に出て、農業や家の改修などの実学をやらせる。それからゼミと探求。筆記テストはなしで、グループでミッションをどう解決するかを討論してプレゼンする。探求の発表を英語でさせて、それを英語の単位に付加したりもする」とした。 講師には、野球解説者の古田敦也氏や劇作家の野田秀樹氏、独立研究者で著作家の山口周氏、オリンピック金メダリストで柔道男子日本代表前監督の井上康生氏など錚々たる顔ぶれだ。