果樹カメムシ大量発生 富山県内全域20年以来の注意報
富山県は24日、果樹カメムシが大量発生しているとして、県内全域に病害虫発生注意報を出した。県の個体数調査では平年の12倍超に上るという。収穫前の果実の汁を吸い、変形などの被害をもたらす恐れがある。暖冬傾向で越冬した成虫が増えたとみられ、夏の産卵期を経て被害がさらに広がることが懸念される。果樹カメムシの注意報が出るのは2020年以来。 県によると、特に警戒が必要なのはチャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシの3種類。県内12カ所の調査で、チャバネアオカメムシの平均個体数は4月下旬~5月中旬で42・3匹となり、平年の3・3匹を大幅に上回った。 夜に気温が高く、風が弱い日に飛来しやすい。山間部や山沿いの果樹園は被害を受けやすく、飛来の確認や防除の徹底を呼びかけている。 果樹カメムシは全国的に大量発生しており、各地で注意報が発令されている。