アストンマーティン創立110周年記念限定モデル「ヴァラー」日本初公開!浅草寺と富士で記念イベント開催。
アストンマーティン創立110周年を祝うスペシャルイベント「アルカディア東京2023」が、11月17~19日の3日間にわたり東京・浅草寺と富士スピードウェイを舞台に開催された。110台限定の記念モデル「ヴァラー」も日本初公開! モータージャーナリストの原アキラがリポートする。 【写真】アストン110年記念モデル「ヴァラー」を見る!
アストンマーティンの楽園、アルカディア
アストンマーティンは11月17~19日の3日間、同社の創立110周年を祝福するオーナーズイベント「アストンマーテイン ARCADIA(アルカディア)」を、都内の浅草寺と、富士スピードウェイで開催した。 ARCADIAとは古代ギリシャの楽園を意味するもので、アストンマーティンの過去、現在、未来を祝福する特別な空間を演出。浅草寺を会場としたのも、約1400年もの歴史を持つ名刹であり、日本人の信仰や尊敬の対象であるとともに世界の人々に知られた誰もが訪れる場所であるというのが理由だ。 イベントに登壇したアストンマーティンAPACプレジデントのグレゴリーアダムス氏は、「日本で最初のアルトンマーティンアルカディアを、金龍山浅草寺で初めて開催できたことを誇りに思っています。この愛すべきブランドを次の110年に向けてオーナーの皆様とともにお祝いできることを楽しみにしています」とあいさつ。 またこのイベントのために来日したグローバルチーフ&コマーシャルオフィサーのマルコ・マティアッチ氏は「日本はアストンマーティンのようなハイブランド関して洗練された理解を持つ国で重要な市場でもあり、素晴らしいコミュニティも形成されています。ブランドとしてはF1に参戦することで、英国の伝統に加えてハイパフォーマンスを受け継ぐことができ、良い製品を諦めずに開発し続けたいと思います」とコメントした。
コンクールデレガンスで選ばれた珠玉のベストカー
会場入り口の浅草寺宝蔵門前には、映画で有名なボンドカーの「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」と「F1カー(レプリカ)」を展示して参拝者らを驚かせたほか、境内には創立110周年を記念したV12エンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせたスペシャルエディションの「Valour(ヴァラー)」をはじめ、アストン初のミッドエンジン・ハイブリッドの「ヴァルハラ」、刺激的なオープンコックピットの「DBR22」が並び、参加者らを楽しませた。 コンクールデレガンス(自動車のコンクール)では、浅草寺の境内に集結した新旧70台ものアストンマーティン車を、アストンマーティン・ラゴンダ社の社史研究担当者スティーブ・ワディンガム氏(審査委員長)、アストンマーティンヘリテージ・トラストメンバーのギャリー・テイラー氏、カーデザイナーの中村史郎氏、カーデザイナーの奥山清行(KEN OKUYAMA)氏、雑誌オクタン編集長の堀江史朗氏の5人が審査(順不同)。 その結果、「ベスト in ショー」には審査員の満場一致で「アストンマーティン スピードモデル Type C LMF385」が選出された。1940年製のこのレーシングカーは、折からの世界大戦のためレースへの参戦は叶わなかったが、現在のアジアではたった1台しか存在しないという希少性や空力を意識した流線型のカウルをもつボディのエレガンスさ、状態の良さが評価されたという。 各部門賞は以下の通り。