27日投票の衆院選、「比例区」の仕組みは? 専門家に聞く「投票先を選ぶ3つのオススメ」
27日に投開票される衆院選。自民党は今回、派閥のパーティー券を巡る「裏金問題」に関与した議員について「重複立候補」を認めていません。「重複」とは、小選挙区と比例代表のこと。「小選挙区」は、それぞれの区から1人の候補者を選ぶ制度。もうひとつの「比例代表」について解説します。 【動画】専門家がおすすめする「比例代表」投票先の選び方 比例代表は、全国を11のブロックに分けて議席を争います。 東海地方は愛知、岐阜、三重に静岡を加えた「東海ブロック」で、4県で合計21の議席が割り当てられています。 最大の特徴は、候補者の名前を書く「小選挙区」とは違い、政党や政治団体の名前を書いて投票します。 投票所に行くと、記入台に「○○党」などの一覧がある方です。
議席が決まる仕組みは
続いて、どうやって議席が配分されるかについてです。 「ドント式」と呼ばれる方法で各党の得票数に応じて議席数が決まります。そして各党・政治団体があらかじめ届け出た名簿で、順位が上の人から当選します。 新聞などで比例の名簿を見ると、政党によっては同じ順位の候補者が複数いる場合もあります。その時にポイントとなるのが「惜敗率」です。 小選挙区で敗れたものの、どれだけ当選者に迫れたかの数字が高い候補者から順番に比例代表での当選が決まります。
比例代表のメリットは
比例代表のメリットは、1つの選挙区から1人しか当選しない「小選挙区」に比べ、「死票」、つまり議席につながらない票が少ないといわれています。 小さな政党が小選挙区で勝つのは難しいですが、比例代表であれば議席を確保するチャンスがある、いわば国民の「小さな声」も反映されやすいとされます。
小選挙区と重複して立候補できる
一方、比例代表は小選挙区と重複して立候補することができます。 その結果、「小選挙区で落選した人なのになぜ復活するの?」という声も出てきます。 名簿順が上の方にあるベテラン議員が、小選挙区で落選したのにずっと国会議員でいつづけるようなこともあり、「ゾンビ復活」ということもあるそうです。