ジェイエア、E190で動画見放題 機内インターネット導入完了記念、期間限定
日本航空(JAL/JL、9201)グループで伊丹空港を拠点とするジェイエア(JAR/XM)は6月20日、エンブラエル190(E190)型機の機内で動画が見放題となるサービスを期間限定で提供すると発表した。E190に機内インターネット接続サービス用のアンテナ設置が7月11日に完了することを記念したもので、翌12日から9月30日までの期間内は、インターネット接続に加え、動画ストリーミング配信も無料で視聴できる。 期間限定で提供する「J-AIR動画見放題」で、乗客が手持ちのスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどのWi-Fi機器で、機内から衛星通信でインターネットに接続して使用する。現在はインターネットやメール、SNSなどに限定して使用でき、通信容量の関係で動画ストリーミングは利用できない。今回のサービスにより、国内の航空会社としては初めて動画視聴に対応する。 ジェイエアを含むJALグループの機内インターネット接続サービスは、衛星通信サービスを手掛ける米インテルサットのシステムを採用しており、今回のサービスには同社が協力する。 JAL本体は2014年7月に、ネット接続サービスを国内航空会社として初導入。当初は有料だったが、2017年6月に日本で初めて国内線で機内インターネット接続の無料サービスを始めた。 ジェイエアは2022年12月に、E190でのネット接続サービスを開始。座席数100席未満の「リージョナル機」では日本初の取り組みで、アンテナの設置を順次進めてきた。7月11日には保有する14機すべてに導入を完了する見通しで、全14機でネット接続が可能となる。E170は対象外。 JALグループは今後、機内ネット接続サービスを強化。国内線の通信高速化や国際線の無料化などを計画しているという。
Yusuke KOHASE