GWの観光地「徒歩移動」で混雑緩和へ 鎌倉市で実証実験
日テレNEWS NNN
今週末からゴールデンウイークが始まりますが、最大10連休で各地の混雑も予想されています。混雑を緩和するため、鎌倉市では「徒歩」での移動を呼びかける実証実験が行われます。
関東有数の観光地、神奈川県の鎌倉。20日に訪ねてみると、大通りを埋め尽くすほどの観光客が押し寄せていました。 栃木県から来た観光客(20代) 「見所とかご飯食べるところもたくさんあって楽しめそう」 すでに大きなにぎわいをみせていますが、今週末からはゴールデンウイークに突入。さらに観光客が増えることに対し、地元住民からは不安の声も上がっています。 地元住民 「駅前はね、もうぎゅうぎゅう詰め」 地元住民 「ずっと並んでますね。(電車に)乗るのに1時間とか」 地元住民 「最悪。家から出ない。(観光は)ウエルカムなんですけども」
去年のゴールデンウイーク期間中の鎌倉駅では、観光客が駅舎からあふれ、長い列をつくるほど混雑していました。 地元住民 「もう自分の町じゃないって感じ。日本人の方も海外の方も、ものすごく多くて」 観光客が集中し、地元住民の生活などに影響を及ぼすオーバーツーリズム。こうした問題を解消するため、国は今年、鎌倉で実証実験を行います。それは「徒歩移動」の呼びかけです。
たとえば、鎌倉市の人気観光スポット「鎌倉大仏」に行く場合、多くの人が江ノ島電鉄で最寄りの長谷駅へ移動し、そこから徒歩で移動します。しかし今年は混雑が見込まれるゴールデンウイーク期間中(5月3日~4日)、鎌倉駅に誘導員を配置し、徒歩で移動するよう呼びかけるということです。 鎌倉駅から鎌倉大仏のある寺院まで、電車を使えば約15分。徒歩だと約2キロの道のりをスタッフが歩いてみたところ…
スタッフ 「こんな路地裏通るんですね。昔ながらのおうちがあってきれい」 26分ほどかかりましたが、混雑を避けるだけでなく、歩くからこそ気づく鎌倉の魅力も… 関東運輸局によると、ゴールデンウイークの混雑時には電車を使うより、徒歩の方が早く目的地に到着するということです。