田舎から上京して「賃金の高さ」に驚愕…!20代の正社員の「平均年収」の差はどれくらいある?
企業に入社するために、地方から都内へ上京してくる人もいます。上京する理由として、企業の求人数が多いというほかに、賃金の違いがあります。 東京の賃金は、地方に比べて高いイメージがありますが、実際にはどれくらいの違いがあるのかと、気になる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、20代の平均年収について、東京と全国平均の収入差を解説します。
【企業規模別】東京都における20代正社員の平均年収
まずは、企業規模別の東京都における20代正社員の平均年収を見てみましょう。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査2019年」によると、大企業(1000人以上)・中企業(100~999人)・小企業(10~99人)の平均年収(男女計)は、表1の通りとなっています。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査2019年」を基に筆者作成 20代の平均年収は、小企業に比べて大企業のほうが多いことが分かります。 20~24歳のケースの場合、大企業の給与は23万3200円、小企業の給与は22万8300円となり、月々の給与としてはあまり大きくは変わっていません。 そのため、この違いは給与ではなく、ボーナスの差から生じていると考えられます。
20代正社員における東京都と全国平均の平均年収の違い
次に、東京都と全国平均の平均年収(20代正社員)を比べてみましょう。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査2019年」によると、20~24歳および25~29歳における、東京都および全国平均の平均年収(男女計)は、表2の通りとなっています。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査2019年」を基に筆者作成 東京都は全国平均に比べて20~24歳では21万2400円、25~29歳では26万1600円も高くなっています。やはり、地方に比べて東京都のほうが、平均年収は高い傾向にあるといえるでしょう。 ただし、企業によっても差が見られますので、あくまでも平均値での結果となります。
高収入を求めるならば、東京で働くことも選択肢の一つ
ここまで紹介してきたように、収入面だけを見ると、地方に比べて東京のほうが高い傾向にあります。一方で、東京は物価も高いといわれていますので、一概に収入が高いからお得というわけではないかもしれません。 あくまでも高収入を求めるのであれば、東京で働くことも選択肢の一つとして検討してみましょう。収入にこだわらずに、自分の理想とする生活を送りたい場合には、地方で働くことも選択肢の一つです。 出典 総務省統計局 政府統計の総合窓口(s-Stat) 賃金構造基本統計調査2019年 都道府県別(学齢計、民営) 厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査(6)雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部