「報告」こそ、人間関係での最強の戦術? 元自衛官のぱやぱやくんが考える「困ったことの報告方法」 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術
私がかつて言われてハッとしたのは、一番報告しなければいけないタイミングとは「報告したくないな……」と最初に頭に浮かんだ瞬間である、という教訓です。 それどころか、もしもこのタイミングで報告を怠ってしまうと、「報告したくない」問題がどんどん膨らんでいき、対処すべきタイミングを失ってしまいます。 また、「報告したくないな……」と最初に思ったタイミングであれば、まだ対処が間に合ったり、まだ取り返しがついたりする可能性は高いのです。 そもそも、問題を報告するのは、何のためだと思いますか。 それは、問題を誰かに報告することで「自分だけの問題」から、「組織の問題」として処理しようとするためです。 個人の力というのは、たかが知れています。太古の昔から、人間は力を合わせて大きなことを成し遂げてきました。だからこそ、困ったときには誰かの力が必要なのです。 また、そもそもトラブルが起きた時点で、自分だけで処理できるとは思わないほうがいいでしょう。 たしかに「トラブルを周りに知られるのは避けたい」と思う気持ちはわかります。 でも、あなたの羞恥心よりも、先に何とかしなければいけない問題を片付けましょう。 問題が大きくなってしまう前に、何とか処理をするほうが優先です。 また、このように報告をするのは、プライベートな問題であっても有効です。 周りに報告をすれば、内向きに考えがちな問題でも、視野を広げてくれるような考えを聞かせてくれる可能性もあります。 いずれにしても「自分は今問題があるんだ!」とアピールすることは重要ですね。 (ぱやぱやくん) ぱやぱやくん/防衛大学校卒の元陸上自衛官。退職後は会社員を経て、現在はエッセイストとして活躍中。名前の由来は、自衛隊時代に教官からよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。著書に『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』(育鵬社)、『陸上自衛隊ますらお日記』『今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校』(以上、KADOKAWA)など。
ぱやぱやくん
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