ロッテ・横山陸人、未来の守護神に向けて信頼急上昇 ターニングポイントとなった6・11DeNA戦
【球界ここだけの話】本来の姿を取り戻してきた。ロッテ・横山陸人投手(22)が、5日に4月24日以来となる再昇格を果たすと、150キロを超える直球を武器に躍動している。シーズン当初は重圧のかかる場面だと、プレッシャーからかなかなか本来の投球ができずに苦しむ姿もあったが、現在は強気の投球で力をみなぎらせている。 ターニングポイントとなったのは11日のDeNA戦。八回に2番手で登板すると、オースティン、牧、筒香と3者連続で見逃し三振に仕留めたのだ。日本を代表する強打者が並んだクリーンアップに一歩も引かずに投球。高めの直球で見逃しにするシーンも多くみられ「高めに強く、伸びあがってくるような球を投げられるのが理想。しっかりと投げられれば結果が出ると、自信にもなったと思います」と改めて気づかされた。 そこから18日時点で4試合連続で無失点投球中。15日の中日戦(ZOZOマリン)ではブルペンデーに先発し、2回1安打無失点に抑えた。吉井監督から「いい場面で緊張しちゃうので、そこの負荷を与えようかなと。うまくいくか分からないですけど、その緊張感をはね飛ばしてほしい」との思いでまっさらなマウンドに送り出され、見事に期待に応えた。 2軍で見直してきたのはリリースポイントの手の角度。開幕1軍入りしたものの、4月下旬に再調整を命じられると投球動画を、投手コーチとくまなくチェックして修正を図った。気づいたのは手首が寝てしまい、力の伝え方が弱くなっていたこと。「もっと上からたたくイメージ。サイドですが、手首はたてて投げられたら1番力が伝わる」と細かな修正が復調に結び付いた。 ユニホームを脱げば22歳の少年だ。趣味はアニメや漫画鑑賞。最近は『東京喰種トーキョーグール』を読み終わった。先輩の益田からは『俺だけレベルアップな件』をおすすめされて、「ついおもしろくて」と全巻をまとめ買いしたという。アニメだと『幽☆遊☆白書』や『怪獣8号』に最近だとハマった。 オン、オフを充実させて好投につながっている。「とにかく今は結果を出して抑えていくこと。結果を残して勝ちパターンに入っていかないといけないと思うので、ゼロを継続していきたい」と横山。将来は守護神を期待される存在。着実に成長を遂げ、信頼をつかんでいく。(森祥太郎)