ミッシー・エリオットの楽曲がNASAによって宇宙へ発信、ヒップホップ・ソングとしては史上初
NASAが、ミッシー・エリオットによる1997年の代表曲「The Rain (Supa Dupa Fly)」を金星に向けて発信した。ヒップホップ・ソングが宇宙へ発信されるのはこれが初めてだ。 この歴史的な発信は、現地時間2024年7月12日金曜日に米カリフォルニアにあるNASAのジェット推進研究所から行われた。NASAのディープ・スペース・ネットワークを利用して、楽曲は地球から金星まで1億5,800万マイルの距離を光の速さで移動し、約14分かけて目的地に到達した。 ミッシー・エリオットは、SNSでファンと興奮を分かち合い、「ヨー、クレイジーです!私たちはNASAと一緒にこの世のものとは思えないほどの偉業を達成し、ディープ・スペース・ネットワークを通じて初のヒップホップ・ソングを宇宙に送りました。私の曲“The Rain”は、強さ、美しさ、エンパワーメントを象徴する惑星である金星まで正式に送信されました。空は限界ではありません、始まりに過ぎないのです」とエイリアンの絵文字とともに綴った。 今回の発信は、2008年にNASAが宇宙へ送信した初の曲となったザ・ビートルズの「Across the Universe」に続くものだ。 このアイデアをミッシーのチームに提案したNASA通信局のデジタル・テクノロジー部門ディレクター、ブリタニー・ブラウンは、「宇宙探査とミッシー・エリオットの作品は、どちらも限界を押し広げることをテーマにしてきました。ミッシーは、自身のミュージック・ビデオに宇宙を中心としたストーリーテリングと未来的なビジュアルを融合させてきた実績がありますので、とびきり素晴らしいコラボレーションを行うのに、本当にふさわしい機会だと言えるでしょう」と宇宙探査とミッシーの作品との相乗効果について語った。 ティンバランドがプロデュースし、ミッシー・エリオットのデビュー・アルバム『スゥパ・ドゥパ・フライ』に収録されている「The Rain (Supa Dupa Fly)」は、ヒップホップおよびR&B界の主要プレイヤーとしての彼女の登場を印象づけた。ティンバランドによる革新的なプロダクションと、ハイプ・ウィリアムスが監督した独創的なミュージック・ビデオは音楽業界に多大な影響を与え、彼女のクリエイティブな作風を確立するとともに、そのキャリアを成功へと導いた。 発売初週に129,000枚を売り上げた『スゥパ・ドゥパ・フライ』は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で3位に初登場。当時、女性ラッパーのデビュー作としては最高位をマークし、R&B/ヒップホップ・アルバム・チャート“R&B/Hip-Hop Albums”では首位に輝いた。