ガクポが1G1Aの活躍!オランダ代表がルーマニア代表に完封勝利でベスト8進出
現地時間2日、EURO2024は決勝トーナメント1回戦が行われ、オランダ代表とルーマニア代表が対戦した。 フランス代表との2強と目されていたグループDで、まさかの3位通過となったオランダ。オーストリア代表との最終節では3失点と自慢の守備が崩れたが、この一戦ではダンフリースとシャビ・シモンズを先発に復帰させ、ここまで出番のなかったベルフワインを先発起用した。 一方、ベルギー代表を抑えて首位でグループEを通過したルーマニアは、出場停止のバンクに代わってモゴシュを起用した以外はベストな布陣で臨んだ。 先にチャンスを作ったのはオランダ。6分、X・シモンズが左サイドからカットインしてシュートを放つも、これはGKニツァの正面に飛ぶ。 ルーマニアも14分、マンが右サイドからカットインして左足でシュートを放つが、強烈なシュートはわずかにゴール上へと外れた。 激しい主導権争いが繰り広げられる中、試合が動いたのは20分。ペナルティーエリア左でボールを受けたガクポが、カットインして右足を振り抜く。強烈なシュートがゴール左隅へと決まり、オランダが幸先よく先制した。 先制したオランダが勢いづき、26分には左CKをファーサイドのデフライが頭で叩きつけるも、わずかにゴール右へと外れる。31分には右サイドを抜けたダンフリースの折り返しをゴール前でメンフィスが待っていたが、これはギリギリのところでドラグシンがスライディングブロックし追加点を許さない。 後半、1点をリードしているオランダはベルフワインに代えてマレンを投入。54分には右サイドを抜けたダンフリースの折り返しをマレンが合わせ、こぼれ球をメンフィスが押し込むもブロックされる。 さらに58分、右CKをファン・ダイクが頭で合わせるも右のポストを直撃。62分にはガクポが強烈なシュートを放つも、GKニツァが横っ飛びでセーブした。 攻勢を続けるオランダは63分、左CKがファーサイドに流れ、拾ったスハウテンが入れた右クロスをガクポが押し込みネットを揺らす。しかしVARの結果、オフサイドによりノーゴール。攻め続けるオランダだが、追加点が遠い。68分にはメンフィスが直接FKで壁の下を狙うも、左のポストをかすめて外れた。 69分にアケとスハウテンを下げてファンデフェンとフェールマンを投入したオランダに対し、ルーマニアもチカルダウ、アリベク、ミハイラの3人を投入して流れを変えようと試みる。 しかし流れは依然としてオランダ。73分、エリア内左でガクポとスイッチしたフェールマンが決定機を迎えるも、GKニツァとの1対1でゴール右へと外してしまう。 度重なる決定機をモノにできず、追加点が奪えないオランダに対し、ルーマニアもGKフェルブルッヘンの守るゴールを脅かす攻撃ができないまま。すると迎えた83分、左サイドのスローインから、ライン際で粘ってボールを残したガクポが折り返したボールをマレンが押し込み、ついにオランダが2-0とリードを広げた。 一矢報いたいルーマニアだが、オランダの堅守を最後まで打ち破れず。逆にカウンターからマレンがドリブルで切り込みダメ押しとなる3点目を挙げたオランダが、完封勝ちでベスト8進出を決めた。 オランダは7月5日に行われる準々決勝でオーストリアとトルコ代表の勝者と対戦する。 ■試合結果 ルーマニア 0-3 オランダ ■得点者 ルーマニア:なし オランダ:ガクポ(20分)、マレン(83分、90+3分)