<日本S速報>ソフトバンクが4番の4打点で王手!
しかし、ヤクルトも粘る。6回にも、マウンドに上がった攝津をつかまえた。先頭のバレンティンがライト前ヒット、続く今浪が四球を選び、中村もセンター前。無死満塁と攻め込んだ。ソフトバンクベンチは、攝津をあきらめ、森への交代を告げる。代打・田中は三振に倒れたが、上田がフルカウントからレフトの左に2点タイムリーツーベースを落とす。さらに一死二、三塁と続くチャンスに川端はショートゴロに倒れたが、その間に3点目。二死三塁で、山田に打席が回ってきたが、三塁ゴロ。この日は、裏をかかかれる配球に苦しんだが、2点差として終盤に勝負をかける。 その反撃の気運に水を差すかのように、ソフトバンクは、シリーズの秘密兵器、千賀が7回、8回とピシャリと抑え込み無失点に切り抜けた。9回はサファテ。一死から川端を内野安打で出したが、ホームランで同点という場面で、山田をフォークでピッチャーゴロに打ち取ったのが象徴的なシーンとなった。2点のリードを守りきってゲームセット。ソフトバンクは3勝1敗として日本一に王手。明日、29日の先発は、後がなくなったヤクルトが、中4日で石川、ソフトバンクは、ポストシーズン初登場となるスタンリッジが予想されている。 工藤監督は、9回二死一二塁で雄平の三振を見届けると、ガッツポーズ。敵地の神宮でインタビューを受けた工藤監督は、「とにかく選手を信じて、昨日のことは忘れて、新たな気持ちで試合にのぞんだ」と、ホッとした表情で話を始めた。4打点のイ・デホについては、「(先制の)ヒット1本でみんなを勇気づけた。首が痛い中でよく打ってくれた。イ・デホ、さまさまです」と絶賛。 初マスクに抜擢した細川が6回に貴重な追加点となるホームランを放ったが、「欲しいところで打ってくれた。あそこで打つのを松田君が(ベンチで)予知してくれていて、その通りになった。価値ある1点」と、ベンチ裏のエピソードを披露。 先発の攝津が2三振を奪うなど、恐怖のトリプルスリーの山田をノーヒットに封印したことについては「昨日、3本打たれた山田君に、よく勝負して抑えてくれた」と投手陣をねぎらった。 これで2年連続7回目の日本一に王手。神宮でのお立ち台であったこともあって工藤監督は控えめ。 「たくさんのホークスファンの前でしっかりと勝てるように、常にひとつひとつ、大事に戦っていきたいと思います」。静かな宣言となった。