町田の堅守を統率するDF昌子源と勢いのある神戸FW宮代大聖(C)J.LEAGUE

【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは4月12日から14日にかけて第8節が開催。国立競技場では、FC町田ゼルビアとヴィッセル神戸の一戦が行われる。 ●【動画】首位の町田が昨季王者の神戸と激突

首位を走る町田と昨年度王者の神戸が聖地・国立を舞台に激突する。 町田は、第6節でサンフレッチェ広島に敗れ、今季初黒星を喫したが、前節は、川崎フロンターレを相手に敵地で1－0で勝利。後半にはGK谷晃生が決定機阻止で一発退場を命じられ、数的不利の状況を強いられながらも今季3度目のクリーンシートを達成し、町田らしい戦いぶりで首位を堅持した。 ただ前節も決勝点をマークし、チーム得点王のFW藤尾翔太とチームアシスト王のMF平河悠というU-23日本代表に選ばれている攻撃の軸と言える二人をしばらく欠くことになる。また今節は、守護神の谷も出場停止。主力3選手を欠く町田にとっては正念場の一戦となりそうだ。 また国立競技場では、昨年、東京ヴェルディとの”東京クラシック”でクラブ初のホームゲーム開催を実現。当時は、激しい攻防を繰り広げた末に2－2という痛み分けに終わった。聖地・国立でのクラブ2度目となるホームゲームでは、昨年度のチャンピオンを聖地で倒すという最高のシナリオを実現させたい。 対する神戸は、ここまで波に乗り切れていない。開幕から7試合を終え、未だに連勝を飾れておらず、前節は、横浜F・マリノスに敗れ、5試合ぶりの黒星を喫している。 また神戸も前節、終盤にGK前川黛也が退場し、町田同様に守護神を出場停止で欠くことになる。それだけではなく前節は、FW大迫勇也が後半に負傷交代。チームの大黒柱と言えるエースの欠場はチームとしても大打撃だ。 ただFW宮代大聖がここまでチームトップの4得点をマークし、結果を残していることは神戸にとって大きな希望だ。チームのエースを欠く中で、大きな期待がかかる9番の活躍には注目したい。 両者の勝ち点差は「5」。これ以上、引き離されたくない昨年度チャピオンの方がよりプレッシャーのかかる一戦になるだろう。その重圧を神戸が打ち破るか、J1新参者の町田がJ1王者をも超えて快進撃を続けるのか。注目の国立決戦は14日、15時にキックオフを迎える。