ダイソン、初の「空気質調査」を実施 東京は1年のうち10カ月間も屋内PM2.5レベルが屋外よりも高く空気質が悪かったことが判明
<都市別の月間平均> また、月別では深圳、ニューヨーク、メルボルン、ミラノ、ローマ、ソウル、ウィーン、アムステルダムが1年間すべての月で屋内のPM2.5レベルが屋外より高いという結果となっている。
東京では2022年のうち10カ月間、屋内PM2.5のレベルが屋外を上回ったとのことだ。
■汚染レベルが最も高いシーズンは冬
冬が近づくにつれ、私たちは家の中で過ごす時間が長くなるが、ダイソンの空気清浄機のデータによると、2022年の冬は世界的に最も屋内の空気質が汚染された季節であるという結果が出たという。
寒くなると窓を閉め切って家を密閉し、ガスヒーターや薪ストーブ、ろうそくなどの燃焼式暖房を使うようになることが理由として考えられる。
日本では、2022年では2月が最も汚染された月となっており、世界的には1月が最も汚染された月で、次いで3月、12月、2月と続く。なお、最も汚染が少ない月は8月だったとのことだ。
■PM2.5の年間平均値
2022年の各国のPM2.5レベルの平均のランキングでは、インドと中国が上位2位を占め、続いてトルコ、アラブ首長国連邦、韓国、ルーマニア、メキシコ、イタリア、ポーランド、オーストリアが上位10位に入った。
そして今回調査したすべての国の屋内PM2.5の年間平均値は、WHOのPM2.5の長期環境基準(5μg/㎥)を上回り、その数値に対してインドでは11倍、中国では6倍、トルコとアラブ首長国連邦では4倍、韓国、ルーマニア、メキシコ、イタリアでは3倍以上となっていたとのことだ。
都市レベルでは、PM2.5の年間平均の数値の上位5都市はすべてアジアで、デリー、北京、上海、深圳、釜山、それに次いでイスタンブール、ドバイ、ソウル、メキシコシティ、ウィーンとなっている。
国レベルのデータと同様に、調査したすべての都市がPM2.5のWHO長期環境基準(5µg/㎥)を超えており、デリーではWHOのガイドラインを14倍近く、北京は6倍以上、上海は5倍以上、上回ったという。
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